【189】 乗務した車両:コキフ50000

最高時速100kmで走行可能な10000系貨車に代わって製造されたのがコキ50000とコキフ50000でした。 10000系では電磁ブレーキ用の電気配線と元空気ダメ管の引き通しが必要だったのに対し、一般貨車同様ブレーキ管だけの引き通しで時速95kmと一般客車並みの高速で走行できるよう、CL形という新しいブレーキ装置を持っていました。10000系に比べ、電気回路がなくブレーキ装置も簡素で故障例も聞きませんでした。 台車も空気ばねをやめ、コイルばねにしたことから、かなりコストダウンが図られていると思われます。 積載するコンテナも、新規格になった5トンコンテナ(C20以降の国鉄型コンテナ)に合わせて、それまでのコキ5500やコキ10000より車長が伸び、コキ50000では新規格の5トンコンテナを5個積載でき、10トンコンテナにも対応し、10トンコンテナは3個まで積載できるようになりました。コキフ50000でも5トンコンテナ4個、10トンコンテナ2個積載可能でした。積載効率もよく、牽引する機関車も選びませんでしたから使い勝手がよく、次々に増備され東海道本線のコンテナ列車の主役となって、10000系貨車は徐々に減っていったころに、私は列車掛としてコキフ50000に乗務していました。 車掌室内の設備はレムフ10000とほぼ同じでした。ボルトで固定された5トンコンテナ1個分のスぺースでした。ポット式の石油ストーブとトイレ付の車内は居住性はよいはずなのですが・・・・ このコキフ50000は前…

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