【250】 駅の通称名(乗務員編)
以前のブログ記事「【217】 亀山駅の荷扱(゜o゜)業界用語???」 では、非公式な駅名の呼び方に対し、多くのコメントを皆さんからいただきましたので、今回は、国鉄在職中に便宜上使っていた駅の呼び方を、いくつか挙げてみようかと思います。
先週のブログ記事で、初めての武豊線乗務で「尾張森岡」までの切符を発行したことを記しましたが、地元のお客さんは旧国名の「尾張」は言わないで「森岡まで乗り越し」といって申告されるのが常です。
初めて武豊線に乗務する新米車掌には「もりおかまで」と言われると一瞬東北本線の盛岡かと思ってしまうものです。このように地名だけでは紛らわしい駅名には旧国名を冠されていることが多いです。お客さんの申告については、後日紹介するとして、今回は部内での駅の呼び方です。
荷扱、客扱ともに間違いやすい駅名は独自の呼び方をすることがありました。たとえば「○○一宮(一ノ宮)」は全国各地にあり、地元のJR東海だけでも「尾張一宮」(東海道本線)、「三河一宮」(飯田線)、「飛騨一ノ宮」(高山本線)と3駅もあります。主に仕事上で関わるのは東海道本線の「尾張一宮」だけですが、乗務員は略して「オイチ」というのが定番でした。
そのほかの旧国名の有無による区別として、旧国名が付いている駅名のお尻の部分をカットするという方法が次の例のように用いられました。
紀伊長島→キイナガ
伊勢柏崎→イセカシ
そのほか、
木曽福島→キソフク
美乃坂本→ミノサカ
(厳密に言うと「木曽」は旧国名では…