【330】 思い出の乗務列車12:武豊線948D 編成の移り変わり

先週の948Dの話の続きになります。 武豊線内は各駅ともホームの長さが短いですので、キニを除いた7両の客扱車両すべてがホームに収まるのは2駅だけで、あとの駅は前か後のいずれか1~2両がホームから外れてしまいました。当時はホームからはみ出たドアの締切扱いもなく、各駅ごとに「前寄り(後寄り)○両の車両はホームから外れます」といった車内放送をするだけでした。しかし私の在職中に限って言えば、転落や降り遅れという事故も聞いたことがありませんでした。しかし危険であることは確かなため、このような長大編成には、車掌が2名乗務していました。 そして、まったく用もないキニ28を連結して走る武豊線の948Dと、その折り返し列車953Dでしたが、キニが連結されなくなる日がやってきました。 それは1982年(昭和57年)5月17日のダイヤ改正時でした。 このダイヤ改正では、武豊線に関してはそれほどダイヤが変わったわけではありませんが、関西本線の名古屋~亀山間の電化開業で、関西本線名古屋口に残っていた旧型客車と気動車列車が、このとき電車化され、関西本線名古屋口は大幅なダイヤ改正となりました。普通列車の電車化で、増発と速達化が図られた代わりに、関西本線亀山以西へ直通する急行「かすが」と紀勢本線へ直通する急行「紀州」の列車本数削減や、急行「かすが」1本の快速への格下げが実施され、夜行の紀州5号も、このとき廃止になってしまったのです。廃止によって新聞輸送はトラック輸送に切れかえられたものと思います。キニ…

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