【521】 ウチのヤドン

まぬけポケモンであります。 自分はポケモンのことはなんにも知りませんが、十数年前にまだ小学生だったウチの子たちに教えてもらったピカチュウ以外で興味がわいたのが、「ヤドン」でした。 ごらんのようにポカンと口を開けて、いかにもまぬけそうながらも、その「ゆるキャラ」ふうの風貌が私のお気に入りでした。 子どもたちから見ると、そんなヤドンに、人気者ピカチュウたちのような魅力はぜんぜんないらしく、集めていたポケモンカードやシールを惜しげもなく私にくれたのでした。 ヤドンはシェルダーという貝に尻尾をかみつかれると、「ヤドラン」に進化するのだそうです。 シェルダーが頭にかみついた場合は「ヤドキング」にも進化するらしいのですが、私が一番好きなのは「原形」である「ヤドン」です。 当時、周囲におかまいなく、マイペースで生きているこの怪しいキャラに癒されるということのほか、会社で毎日忙しく、先が見えない仕事を片付けることだけのために日々を送っていた時期であった自分にとっては、理想の生き方をしている生き物?に思えていたのでしょう。 魚釣りをしながら居眠りしているヤドン。 「くまモン」とどことなく似た雰囲気だというのは一昨年に拙ブログでもちょっと書きましたが、先日、次男が熊本へ行ってきたとき、お土産を持ってきました。、 その次男の幼少時。1992年2月9日 西船橋  この人は一昨年結婚入籍して一人前になりました。 子の方は成長したのに、親父の方がまったく成長していないことが、彼にはよ~く…

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【520】 臨時列車の乗務(30 最終回):最後の臨時列車乗務と臨時貨物列車EF6654~その再会

長らく「臨時列車の乗務」シリーズを続けてまいりました。これまでで30回。乗務列車を完全網羅できていませんが、それでも乗務したほとんどの種類の臨時列車についてご紹介できたので、臨時列車については今後も断片的に書く機会もあろうかと思いますが、シリーズとしての展開は今回で終了とします。 これまでの内容は、昭和59~61年までの専務車掌時代の約2年間のことでした。 私が最後に乗務した臨時列車は1986年10月23日の関西本線の9230列車で、その車両は地元のジョイフルトレインであるユーロライナーでした。 (画像は中央西線での別の列車で、乗務当日のものではありません。) ユーロライナーについては、すでに何回もブログ記事で取り上げましたので、あえて今回は詳細を記しませんが、このときは「加佐登駅旅行友の会」180名様の旅行帰路の列車で、加佐登・河原田・四日市・桑名とお帰りの方々を降ろしたあとは、名古屋まで回送扱となる列車でした。 この列車に乗務したのは、翌月に国鉄最後のダイヤ改正(61.11)を控えていた時期で、このダイヤ改正によって事実上分割民営化へ移行する体制が完了したのでした。 このときのダイヤ改正を機に仕事上の取扱方が大きく変わり、運転取扱も一変しました。例えばEB装置を装備した回送列車等の場合、複線区間で列車防護無線を装備し列車無線等による連絡網が整備されていれば、車掌の乗務が原則省略されることになったのでした。 具体的に乗務していた範囲で車掌省略列車の該当になったのは、38…

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【519】 スチール棚の企画展2:統一感がない列車たち(後篇)

部屋に置いたスチール棚のうち、一段分を利用したスペースを使って、何かひとつのテーマを持って模型を展示しています。 第2回目のテーマは「統一感がない列車たち」としました。 第1回目では「国鉄時代に東海道本線を走った列車」というテーマで展示し、これを5回に分けてご紹介しました。その際に「模型のいいところは本物と違って理想の形にして楽しめるところだけれど、客車編成の場合12系に旧型のグリーン車や郵便車を連結したり、普通列車の気動車の凸凹編成の再現も楽しいぞ」というご意見を頂きました。おっしゃるように実際には車両の向きとか塗色が不揃いであることも多く、そんな趣味的に楽しい凸凹編成を作って集結させてみました。今回はその後篇です。 例によって所有車両には限りがあるので、苦しい場面も出ますがサラッと流してください(^◇^) 前篇でご紹介できなかった列車たちです。 下の方には先週ご紹介したきたぐに編成とJR東海313系編成も見えますが、一番手前には、そのJR東海313系の親戚ともいえる愛知環状鉄道2000系がいます。愛・地球博の観客輸送に大活躍してから、もうすぐ10年になろうとしていますが、この車両も近年は新色の青白帯に貼りかえられつつあります。その新色と旧色との連結列車は時折見かけます。 次に、右上の方を見ていきましょう。 画面上の方から順に スハニ32+ナハフ11+スハフ32+オハ61+オハ35+オハフ61。牽引機は画像に収まりませんでしたが、意味もなくC55です。 その次の…

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【518】 臨時列車の乗務(29):「ゆうゆうサロン岡山」の入換作業

先週の続編になります。 回送で高塚駅についてから折返しの長い時間。そのほとんどが勤務時間ではありませんので、出先での無駄な時間になるはずなのに、退屈せずに過ごせる珍しいジョイフルトレイン乗務は楽しいのですが、その間じゅう気にかかることがありました。 それは、この駅での機回し入換作業のことでした。電車や気動車とは異なり、客車列車である「ゆうゆうサロン岡山」が折り返すには、東京方に連結されているEF65を、折返し回送の前に切り離し、反対側(神戸方)に付け替える作業をする必要がありました。「オカママワシ」と言われるその作業は、大きな駅では駅に操車担当がいて、機関車を誘導し信号担当とも連携を取りながら行ったのですが、小駅である高塚駅では操車担当は配置されていませんでしたから車掌が入換作業を行うことになっていました。入換作業そのものは列車掛で貨物列車に乗務していたころに何度でも経験していましたが、貨物列車では無線機を使用していました。高塚駅では貨物の入換作業はしませんでしたので、無線の設備はなく、手旗による入換作業になりました。もっとも列車掛から普通車掌になってからは気動車や電車の転線入換作業を手旗によって日常的に行っていましたし、武豊駅では連結作業もやっていましたから、作業自体は大して難しい内容ではありませんでしたが、このときの私は専務車掌になっていたこともあって、入換作業に携わらなくなってから1年半以上が経過していました。しかもこの駅での入換作業は初めてで、駅との進路要求などのやりとりは、手旗で…

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【517】 スチール棚の企画展2:統一感がない列車たち(前篇)

部屋に置いたスチール棚のうち、一段分を利用したスペースを使って、何かひとつのテーマを持って模型を展示しています。 第2回目のテーマは「統一感がない列車たち」としました。 第1回目では「国鉄時代に東海道本線を走った列車」というテーマで展示しました。その際に「模型のいいところは本物と違って理想の形にして楽しめるところだけれど、客車編成の場合12系に旧型のグリーン車や郵便車を連結したり、普通気動車列車の凸凹編成の再現も楽しいぞ」というご意見を頂きました。たしかに実際の列車では車両の向きとか塗色が不揃いであることも多くあります。そんな趣味的に楽しい凸凹編成を作って集結させてみました。来週木曜日と2回に分けてご紹介します。例によって所有車両には限りがあるので、苦しい場面も出ますがサラッと流してください(^◇^) これが、今回の企画展のほぼ全容です。 それではさっそく見ていくことにしましょう。今回は短編成が多いですが、手前下の方には長編成があります。 そのうち1編成はEF81が牽引する急行「きたぐに」のイメージ。 もう1編成は近年の中央西線の普通・快速列車をイメージしています。 きたぐに編成は、EF81+オハネフ12+オハネ12+オロネ10+スハネ16+オハフ13+オハ12+オハ12+スハフ12+スロ62+オユ10 10両を牽引する長編成に仕立てましたが、これでも実際の編成より短いです。旧形客車が12系を挟み込んでいるのが特徴です。これは寝台車を新潟で切り離す関係なのでしょ…

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【516】 臨時列車の乗務(28):EF65123牽引「ゆうゆうサロン岡山」

「ゆうゆうサロン岡山」は1985年(昭和60年)11月に12系座席車からの改造によって誕生した欧風客車でした。 私が乗務したのはその翌年の2月でしたから、改造後まだ日が浅いうちに乗務する機会を得たのでした。ですから、実車を見たこともない状態での乗務でした。 そのときの編成は以下のとおりです。 1986年(昭和61年)2月10日 東海道本線 9402列車 EF65 123(岡) 2/9臨A2382 6.スロフ12 704 岡オカ 5.オ ロ12 710 岡オカ 4.オ ロ12 709 岡オカ 3.オ ロ12 708 岡オカ 2.オ ロ12 707 岡オカ 1.スロフ12 703 岡オカ (岡臨513)伊勢初詣の旅(162名) 運転区間(新見)大阪~豊橋(豊橋~高塚回送) 乗務区間 名古屋5:30~豊橋~高塚7:37 折返し 回9445列車 機関車同じ・編成同じ(逆編成) 乗務区間 高塚11:54~名古屋13:54 乗務した2月の名古屋駅では、日の出まで1時間以上もあって、まだ暗い早朝5時17分。0番線に初めて見るジョイフルトレイン「ゆうゆうサロン岡山」が入線してきました。専用機として客車と同じ色に塗り替えられたEF65 123号機が先頭でした。身近なジョイフルトレインだった「ユーロライナー」が、せっかくEF64 66号機を専用塗色に塗り替え用意されていたのに、実際の「ユーロライナー」運用にはなかなか使用されなかった時期でもあり、暗いホーム…

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