【703】 熊本機関区からの返信ハガキと鉄道郵便
熊本地震で被災された皆様に、お見舞い申し上げます。
今回も多少なりとも熊本に関係することを書いていきます。
これまでの熊本関係の記事のなかで、熊本駅でC11が牽引する特急「あかつき」回送列車の写真を撮って、そのあと高森線へ行ってC12が牽く混合列車の録音をして写真を撮ったのは、1973年の夏休みでした。そして山陰と北九州へ蒸機の撮影に行った帰路に急行「阿蘇」に乗ったのは、同じ年の冬休みでした。
ここまで熱心に蒸機を求めて出歩いていたのは、国鉄の蒸機が最終期にあったからにほかなりません。
しかし、そういうなりゆきで行くと、次の年の春休みには、当然のように北海道に行こうとの声が級友からかかりました。当時の北海道へは、もちろん青函連絡船に乗って行く時代です。北海道ともなれば日程は10日を越えるでしょうし、前年の九州行きでも心身ともに疲れた経験もあって、長い旅程を完遂する自信がなかったことも事実でした。そもそも私の嗜好は、一般にもてはやされる大型蒸機より、C12やC56が働く地方ローカル線や、小型のECやDCが働く中小私鉄のほうに傾いていたので、北海道より行きたいところはあったのでした。私は、北海道行きを断り、夏にまともに撮影できなかった阿蘇をバックに走る高森線のC12の撮影にもう一度単独で行ってみたいと思っていたのでした。
しかし、当時は全国の国鉄線から次々と蒸機が姿を消しつつあった時期でした。私は、蒸機の撮影に行くときは、臨時列車の有無や、その時刻を撮影地最寄り駅であらかじめ聞いたり…