【901】 鉄分豊富な自由研究
小学校5年生の時に、私の鉄道好きが担任の先生にバレた。そのわけは「【114】中央西線を走った車両1:181系気動車(1)」の下のほうで書いたようなことがあったから当然の結果であった。
用があって職員室に行ったとき、その担任の先生が私を呼び止めて、机の上にあった交通公社の時刻表の列車編成表のページを私には見えないように開いて、北海道の特急の名前を全部言ってみろといった。あいにく私は、前回まで書いたように地元志向で、北海道の客車が中央西線で走っていることには異常に興味を示していたが、そんな行ったこともない遠い北海道の特急に限らず、全国の特急のことなど興味がなかったから、「北斗」も「おおとり」も「おおぞら」も出てこなかった。そのとき、な~んだ、こいつ何にも知らないんだと思われたのは確かで、「汽車のどういうことが好きなんだ?」と聞かれた。私は「車両の形式とか所属とか…」というと、逆についていけないと思ったのか、それ以上の質問はなかった。今でも往々にして鉄道に興味のない方との話の中で、新幹線や特急列車について語られたり聞かれたりするが、私のほうが聞きたいくらいで、何も知らない。
しかし、そのころから、つまり小学6年生のころから2年くらいの間、私は鉄道趣味から遠ざかっていた。それは地元中央西線が複線電化されてからは、走る車両だけでなく施設関係の変化がなくなってしまって興味が薄れたことも影響している。初めて地元を走る特急だからこそ乗りたいと思っていた新型の181系特急「しなの」にも6年生になる前の春休み…