【993】 1977年全国植樹祭お召し列車(DD51・DF50・DE10)
今月に入って令和初のお召し列車がE655系によって運転されたそうです。昭和のお召し列車については、40年前になる1979年5月に愛知県で開催された全国植樹祭のときのことを6月に書きましたが、今回はその2年前(1977年)に和歌山県で開催された全国植樹祭のときのお召し列車について書いておきます。
当時の私は国鉄に入って1年経ったばかりで、荷扱乗務員として荷物車に乗務しているころでした。所属する車掌区は、人数のわりに意外なほど鉄道ファンが少ない車掌区でしたが、同じ荷扱の仕事をしている先輩で鉄道写真を撮る方が1人おられたので鉄道談議ができるようになり、その先輩がお召し列車を撮りに行くがいっしょに来るか?というので、撮影に出かけたのです。お召し列車の往路は、1977年4月16日、名古屋までの新幹線を受けて、
名古屋-(伊勢線経由)→津(DD51820〔稲一〕)
津→那智(DF50 57〔亀〕+DF50 59〔亀〕)
というリレーで運転されました。当日の私は休みでした。お召し列車は津を境に牽引機が変わるのですが、両方を撮影することは時間的に不可能でしたので、以後あるかないかわからないDF50重連を優先して、紀勢本線内で撮影することにして、走りの撮影地は多気の櫛田川橋梁となりました。
その日、津までのお召し牽引機DD51820は稲沢から名古屋駅まで単機回送され、私どもは名古屋駅の構内側線に留置されたのを見届けた直後に天王寺行特急「くろしお5号」で津まで移動しました。
直接撮影地の多気まで行かずに津…