【109】 乗務した車両:キハ45形気動車

キハ45は近郊型片運転台車で、両運転台であるキハ23や2エンジン強力型キハ53と同じ系列です。20系気動車のキハ25の後継車で、キハ40系のキハ47への過渡的な形式と言っていいでしょう。
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模型になりますが、左からキハ20系 キハ45 キハ40系車両の正面です。すこしずつ顔が変わっていきます。

外観だけでなく内部もキハ25とキハ47の中間的な車両と言えます。まったく地味な形式ですので、置換で廃車になっていくときもキハ20系やキハ58系のように注目されることがなく、ひっそりと消えていったような気がします。
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この画像はキハ45の両運転台版キハ23です。国鉄時代の越美北線で撮影したものです。

中京地区には国鉄時代、名古屋、長野の各鉄道管理局管内にはこの系列の配置はなく、天王寺鉄道管理局に強力形キハ53とキハ45がそれぞれ配置されていたにすぎません。そのため私が乗務している範囲内では伊勢線で運行されていた伊勢運転区のキハ45しか乗務する機会がありませんでした。
その伊勢線の普通列車もキハ35が使用されることが多く、キハ45に乗務できることはあまりありませんでした。

昭和56年11月11日
伊勢線 121D~124D~125D
運転区間・乗務区間とも四日市~津

キハ45  6  天イセ
キハ45 14  天イセ
(伊14)
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キハ35に比べれば居住性もよく、折り返し時などちょっとボックス席で休憩できたりするので、私は好きでした。
その伊勢線の普通列車も昭和59年2月のダイヤ改正時から、1両の単行運転になってしまいました。運用される車両も伊勢運転区から亀山機関区に移管されました。こうなると片運転台のキハ45には乗務する機会がなくなるわけですが、そのダイヤ改正直後には、両運転台の車両がすぐには手配できなかったためか、キハ2両編成での運行が一時的に継続されました。そのときの記録が下に記載した編成です。

昭和59年2月6日
伊勢線 121D~124D~125D
運転区間・乗務区間とも四日市~津

キハ45 18  天カメ
キハ45 16  天カメ
(亀71・・・キハ1増)

運用は亀山機関区に変更されているものの、1両増結の形で思いがけずキハ45に乗務できたのです。これがキハ45乗務の最後になりました。1ヶ月後に伊勢線乗務したときにはキハ30の単行運転に変わっていました。

このキハ45を含む系列は前述のように中京地区には縁がない車両でしたから、子供のころから馴染みもありません。そのため乗務中も目新しい車内の雰囲気を味わって、遠いところへきて乗務しているような気がしたものです。

この記事へのコメント

  • hmd

    しなの7号さん、おはようございます。

    一般に良く言う、キハ40系ではなく、一代目の40系方ですね (^_^)/
    流石に自分は実車は見たことはありません
    しなの7号さんが仰る通り、地味車だった事と伊勢線を走っていたとの事で興味深いです。
    キハ25からキハ47へのデザインの変化も面白いところですね。キハ45で基本的なキハ47の顔は決まっていたようですね (^_^)
    2010年12月07日 09:53
  • アルヌー

    しなの7号さん、こんばんは!

    僕はキハ45には乗った事が無いんです。

    顔だけは、色を塗り替えると、キハ58っぽくなりそうですよね。

    朱色の気動車の中では、一番地味な感じがしますが、キハ20系とキハ47系の間に埋もれてしまって、いまいち人気が少なかったというのが、今になると逆に興味が湧いて来ます。

    乗りたかったな~(^o^)/
    2010年12月07日 17:57
  • しなの7号

    hmd様 こんばんは。
    いつもありがとうございます。

    この形式、関東でもなじみがないかもしれないです。
    1982年の車両配置表で確認しましたら、キハ45は関東では数両が水戸に配置されているくらいで、他には見当たりませんでした。
    自分的には、キハ45は電車なら113系初期車的な感じ。キハ47は113系2000番台という感覚です。
    2010年12月07日 21:47
  • しなの7号

    アルヌー様 こんばんは。
    いつもありがとうございます。

    製造両数も少ないので、おっしゃるようにキハ20と40の狭間にあるのがこの系列ですね。
    もとは2色の20系と同じ塗り分けでした。顔はキハ58系の曲面窓最終グループに似ていますが、車体が狭く裾絞りがないので、面長の顔に見えます。
    2010年12月07日 21:53
  • ラファエルロング

    東京在住.八高線(45)と,旅先での鳴門線(45),東北本線(23 500),陸羽東線(23 500),函館本線(24),岩徳線(23),岩日線(23),上山田線(45),篠栗線(23),筑豊本線(45),漆生線(23),後藤寺線(23),松前線(46),江差線(46)で、乗車しました。45=キハ45形,23=キハ23形,23 500=キハ23形500番台,46=キハ46形,24=キハ24形です。キハ53形の0番台と100番台は乗車出来ませんでした。キハ45形500番台とキハ45形600番台も乗車出来ませんでした。自分は47形と45形が繋げられていた時には、45形に選んで乗車しました。17系や20系,55系も好んで、17>20=55=45>58>65>66・67=40(47)連結されている場合の選択です。=の時には空いている方等です。>は矢印ではなく不等号で、開いてる方が優先です。矢印としてでしたら、逆になります。(←=>)
    2021年11月24日 18:45
  • しなの7号

    ラファエルロング様
    広範囲でご乗車されたんですね。中部地方での乗車チャンスがなかったのは、配置区に偏りがあったためでしょう。私は田舎育ちなので、幼少時から地元で気動車や旧客を見たり乗車する機会が多かった方ですが、本文に書いたように地元に限ればキハ23や45に乗る機会は伊勢線の乗務以外にはありませんでした。
    旅先で乗った記憶は、芸備線とか姫新線、美祢線(大嶺支線)と中国地方に集中しており、すべてキハ23でした。函館本線でキハ24+キハ22の編成に乗ったときは、どちらも希少になっていたころでしたので非常に悩ましい乗車車両選択になりました。私の場合、その時代によって、さまざまな要因がからんで、同じ列車内での乗車優先順位はその都度逆転してしまうことが多かったように思え、系列ごとに乗車優先順位を付けることが困難です。国鉄気動車は、順位から外しておられるキハ35系も含めて、通勤・一般・急行用などが混結されること自体に面白さがありますね。
    2021年11月25日 19:47

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