【291】 臨時列車の乗務(16):サロンエクスプレス東京

先週ご紹介した「2度目の名古屋客貨車区のお座敷列車に乗務」の4日後、こんどは欧風客車のパイオニアである「サロンエクスプレス東京」に乗務しました。
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1985年(昭和60年)9月19日
東海道本線 8106列車
運転区間 (金沢)米原~沼津
     ※沼津以東の継承列車及び行先は記録をしておりません。
乗務区間 名古屋16:18~浜松17:56

EF65 1103(新) 臨A581(9/16)
7.スロフ14 702 南シナ
6.オ ロ14 705 南シナ 
5.オ ロ14 704 南シナ
4.オ ロ14 703 南シナ
3.オ ロ14 702 南シナ
2.オ ロ14 701 南シナ
1.スロフ14 701 南シナ
(南東臨905)熱海市民の旅(173名)
       
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サロンエクスプレス東京は、国鉄東京南鉄道管理局の欧風客車で、1983年(昭和58年)に14系座席車の改造によって誕生しました。
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団体列車としては従来から、一般の座席車のほかに、お座敷列車という団体専用車両が各地に存在していましたが、このサロンエクスプレス東京は、客室をサロン風のグループ向け区分室としたこれまでにない車内設備を持っていました。両端のスロフは独特のスタイルで、広いガラス面積を持つ展望室が設置され、新しいジャンルの車両として非常に目立つ存在でした。

当日は新鶴見機関区のEF65PFの牽引で、専用機のように用いられたEF5861号機ではなく、この点が少々残念なところでした。乗務員室は14系座席車のそれと特に変わったところはありませんでした。初めての個室車ということでしたが、個室内に入る機会もなく、異常なく乗務終了となって私のサロンエクスプレス東京の乗務は、この時が最初で最後になりました。
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サロンエクスプレス東京は、国鉄の分割民営化後はJR東日本に継承され7両編成中、中間の1両を除いた6両が1997年(平成9年)お座敷客車「ゆとり」へ再改造されました。中間の1両(オロ14 702)は別のお座敷列車のロビーカーに再改造されました。
「ゆとり」は再改造後も、外観はそれほど大きな変化もなく、2008年(平成20年)まで、長きにわたり活躍しました。

この記事へのコメント

  • 野良太郎

    お久しぶりです猫

    じつは僕も日食の車販としてサロンエクスプレス東京に乗務した事があります!

    その時は営業所長と僕の2人乗務で日食バイト時代で一番辛くキツい仕事でしたがく〜(落胆した顔)

    岡山まででしたが、ヘトヘトを通り越して、廃人寸前でありました!
    2012年07月09日 12:47
  • 京阪快急3000

    しなの7号様 こんばんは。

    あの「サロンエクスプレス東京」にご乗務された事があるのですね。
    同列車は、当時の国鉄としては「画期的な列車」だったと思いますが、すでに引退してしまったのですね。残念です。

    ちなみに同時期に関西地区に導入された「サロンカーなにわ」は、JR西にて健在ですよ。
    2012年07月09日 19:23
  • しなの7号

    野良太郎様
    こういう列車に車販乗務されることもあるのですね。
    専属のチームがあるのだと思っていました。
    団体のお客さんは勢いがついているので、大忙しだったのでしょうか。
    2012年07月09日 21:19
  • しなの7号

    京阪快急3000様
    サロンエクスプレス東京とサロンカーなにわは新しいコンセプトの団体用車両でした。同じ欧風車といえども、サロンエクスプレス東京は個室、サロンカーなにわは開放席と対照的ながら、共通点は展望スペースとラウンジを設けたことでしょうか。
    両列車とも私の住む中京地区でも、見かける機会が多くありました。
    「サロンエクスプレス東京」改め「ゆとり」は引退後、両端のスロフが尾久に保管されているというのを何かで見ましたが現況は知りません。いつの日か再会できればと思っています。
    2012年07月09日 21:52
  • 野良太郎

    お邪魔します猫

    この時は日食、大阪営業所からの依頼で伯備線内は米子で受けもってくれとの事でした!

    岡山から先は大阪営業所の専属チームに引き続きという訳でした!

    確かに団体のお客様は勢いがついて大忙しでしが、一緒に乗務した相手が当時の米子営業所の鬼所長で、精神的に疲れ果てて廃人寸前になった訳です猫
    2012年07月09日 22:46
  • しなの7号

    野良太郎様
    そういうわけだったのですか。
    末端区間は地方の営業所も担当することがあったのですね。全国ネットの日本食堂でしたからこそ、そうやって地方線区入線時であっても営業できたわけなのでしょう。
    2012年07月10日 06:08
  • 貨車区一貧乏

    こんばんは
    「サロンエクスプレス東京」この車両の登場は何かと話題になりマスコミも大きく取り上げてくれていました。
    部内職員向けの広報誌「みなみ」の表紙を飾ったりしまして、暗い話題の多い時期でしたが、我々客貨車に携わるものとして将来を期待できる次世代車両(本体はお古ですけど)と思っていました。
    ちょっと品川客車区の同期が羨ましかったですね~
    2012年07月10日 22:50
  • しなの7号

    貨車区一貧乏様 おはようございます。
    おっしゃるように、国鉄内部では暗い話題が多くなってきた時期で、自分が就職した後も、名のある列車が次々と廃止されていましたので、サロンエクスプレス東京の誕生は明るい話題でした。
    品のある塗装と洗練された車端部のデザインで、ただの1回限りの巡り合わせでしたが、忘れられない乗務になりました。

    P.S 最近は貨物列車の話題がなくて申し訳ないです。
    2012年07月11日 07:10

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