2005年から中山道の宿場を訪問しはじめ、全宿場に足跡を残しました。
旧宿場町や旧街道を歩いていると、自動車なら気付かずに通り過ぎてしまうようなチョットしたモノも目に入ります。
ふだんの生活で当たり前にあるものでも、その地方ごとにチョット違っていたりしますし、裏道になり下がった旧中山道には、現在の表通りとも言える国道や、そのバイパス道では見かけられないようなモノが残っていたりするものです。
今回は薬品系の古いホーロー看板にスポットを当ててみましょう。
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ホーロー(琺瑯)看板というのは、昭和の一時期に全国で見られた美しく塗装された看板です。昭和の街並みには必須アイテム?と言っていいようなもので、旧中山道でも古い家々に残っているのをあちこちで見かけました。
浪花千栄子さんのオロナイン。武佐~守山(野洲付近)で2006年9月2日に撮影。
これは子供の頃に必ず観ていた大塚グループ提供の「巨人の星」のCMでおなじみでした。大塚グループはこの手の看板に力を入れていたらしく、ほかにも見かけました。
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水原弘の「ハイアース」。洗馬で2005年9月17日の撮影。
自分は写真を写してくるだけで、ホーロー看板については詳しくはありませんが、道を極めた方々も多いやに聞きます。その方たちによれば、これは由美かおるの「アース渦巻」とペアで存在すべき看板のようですが、由美かおるは洗馬にはいませんでした。
お隣に写っている金融会社の「マルフク」もよく見る看板です。
こちらも、「電話加入権」を担保に融資してくれるという金融会社でしたが、今どき電話加入権で金を借りられるとは思えず、この会社そのものも存在しないようです。
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続いては「ごきぶりホイホイ」
2005年6月17日 板鼻で撮影。
たいしたことないような仕掛けなのに効果抜群で、これは大ヒットし、今でもポピュラーな商品ですね。
ここまでが、大塚グループ。
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太田胃散。岩村田~塩名田で2005年7月23日撮影。
漢字表記の現役医薬品というのも少数派だと思いますが、知名度は高いですね。
それにしても、この看板はキズだらけで、注目されることもなくひっそりと放置されている感じがします。
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このあとは、自分はまったく聞いたこともない医薬品名が連続です。
Aワン 2007年5月27日 松井田~坂本で撮影
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アミリン 2007年5月27日 安中~松井田で撮影
上のAワンと同じメーカーのようです。
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神靈丸・・・写真では読み取れませんが、神靈丸と書かれたすぐ上には右から左へ「許特賣専」と、すぐ下には同様に「ンワグイレンシ」と書かれ、「帝國製薬株式会社」の製品となっています。
すぐ下に「クボタ」愛用者と書かれた小さい看板もあります。クボタは旧久保田鉄工ですね。〒マークを斜めにしたようなシンボルマークも自分には懐かしいです。
2005年10月22日 宮ノ越~福島で撮影
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イルガピリンは神経痛・リウマチのお薬のようですが、聞いたことがありません。
フジパップは貼り薬で今も健在のようです。
いずれも現在のアステラス製薬合併発足前の「藤沢薬品工業」の製品のようです。
太田~鵜沼で2006年3月11日撮影。
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犬も歩けば…ホーロー看板にあたる?
街道には歴史的なモノ以外にも価値がないながらも、それでいて見て楽しめるモノがたくさんあります。
このシリーズ、来週(木曜日)に続きます。
(このシリーズ記事中の写真には、一部旧中山道そのものではなく、その近傍で撮影したものも含んでいます。)
この記事へのコメント
盛政
しなの7号
私も知りませんでした!!
ホーロー看板には、自分の知らない世界が多すぎです。