2005年から中山道の宿場を訪問しはじめ、全宿場に足跡を残しました。
旧宿場町や旧街道を歩いていると、自動車なら気付かずに通り過ぎてしまうようなチョットしたモノも目に入ります。
ふだんの生活で当たり前にあるものでも、その地方ごとにチョット違っていたりしますし、裏道になり下がった旧中山道には、現在の表通りとも言える国道や、そのバイパス道では見かけられないようなモノが残っていたりするものです。
今回は食品系の古い看板類にスポットを当ててみましょう。
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最初は「合資会社森弥商店」の味噌醤油の吊り下げ看板です。
愛知県高浜市の会社のようですが、現存する会社なのかも私にはわかりません。
馬籠で2005年11月5日に撮影。観光地の宿場内にあるので、「動態?保存」されているといった類のものでしょうか。
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鳥居本~高宮で、2006年7月6日に撮影。
「かくみや醤油」は現役で、中山道彦根市内にある原宮喜本店の製品です。
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醤油の次はソースです。関西系の「イカリソース」は、2005年に事実上倒産したものの、ライバルのブルドックソース系の会社がその経営を引き継いでおり、現役の商品です。
2005年9月29日薮原で撮影。
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御嶽~伏見で2006年3月11日撮影。
いろいろな看板が架かっています。
左の、「ヤマコノ味噌醤油食酢」は、この写真を撮った場所の近くにある岐阜県八百津町の「ヤマコノ味噌平醸造」という現役会社のものです。カゴメは説明を要しないと思いますが、しいたけのりなんか今は作ってないように思います。磯じまんの海苔佃煮も有名ですね。
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ハチミツの看板。2005年10月30日須原~野尻(大桑)で撮影。
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2005年7月20日小田井~岩村田で撮影。
こちらも会社の統合で、現在は日清オイリオグループになっているようです。
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調味料や油の類から、菓子メーカーの看板を・・・
2005年5月28日 熊谷で撮影。
森永製菓のエンゼル。
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ホーロー看板ではないですが、ロッテの「チウインガム」
2007年12月22日 熊谷で撮影。
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犬も歩けば…看板にあたる?
街道には歴史的なモノ以外にも価値がないながらも、それでいて見て楽しめるモノがたくさんあります。
このシリーズ、来週(木曜日)に続きます。
(このシリーズ記事中の写真には、一部旧中山道そのものではなく、その近傍で撮影したものも含んでいます。)
この記事へのコメント
おんたけ号
こんにちは。
お写真の八百津の味噌平醸造さんの「ヤマコノのデラックス醤油」は、我が家
では欠かせない醤油で、刺身の「たまり醤油」としてはこれ一択です。
八百津の醸造元に纏め買いしに行きますし、行けない時は東野町の酒屋さん
に買いに行き、ついでに日本酒も(境港の目玉おやじのラベルの一升瓶とか)
追記
須田局長の「お別れの会」が3月31日に開かれるとか…平日なので行けない
ので、心の中で感謝申し上げるつもりです。
以上、失礼しました。
しなの7号
今も健在であるメーカーの年季が入った琺瑯看板には、老舗ならではの歴史を感じ取れます。そして老舗の商品には、やっぱり固定ファンがあるんですね。でも我が家では醤油や味噌へのこだわりがないので、スーパーやドラッグストアの安物買いに徹しています。家内の実家では、東野町のその酒屋さんでいつも酒を買っていたようで、義父が健在だったころは、毎年正月には東野町のその酒屋さんで吟醸酒を買って振舞ってくれたことを思い出します。
日本の公共交通に大きな功績を残された須田寛様のご冥福をお祈り申し上げます
(‐人‐)