【702】 日本酒ラベル:ラベルで観光地めぐり(5)美濃・飛騨・北陸

日本には、各地に観光名所があります。
そこには地酒メーカーさんが、その場で飲むカップ酒や、おみやげ用の酒を販売しています。
観光地まで行かなくても、その近隣の駅売店や街の酒屋さんでの入手できることも多く、カラフルなラベルはコレクターにはうれしい逸品になります。
あいにく九州では、この種の日本酒を見つけ出せていないので、四国から順に北の方へシリーズ展開しています。
第五回目は美濃・飛騨・北陸地方です。

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恵那峡は木曽川中流域の大井ダム湖と奇岩怪石で知られます。
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製造元の蔵元さんは中央西線沿線にあって、古くがっしりとした建物と長い煙突が目立ちますが、現在はその製品を見ることがなく、廃業されたようです。

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合掌造の民家で知られる白川郷。ユネスコ世界遺産です。
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「どぶろく祭」が有名で、この製品はそのイメージの「にごり酒」です。大垣の蔵元さんが製造販売されていて、白川郷まで行かなくても、東海地方ではスーパーや街の酒屋さんでもよく見かけるお酒です。

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夜叉ヶ池は岐阜・福井県境付近にある山上の湖。
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そして夜叉ヶ池への登山道からは夜叉壁という断崖が見える。
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と、いうことですが、元岐阜県人でありながら、その存在すら知りません。それにラベルにある「坂内村」は揖斐郡内の他5町村と合併し「揖斐川町」になったことにより現在は存在しません。

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三方五湖とは、若狭湾にある久々子湖(くぐしこ)、日向湖(ひるがこ)、菅湖(すがこ)、水月湖(すいげつこ)、三方湖(みかたこ)の5つの湖の総称です。
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「○○鶴」というネーミングの日本酒は、全国にたくさんあります。縁起の良い「鶴」と地元に名所を重ね合わせたいかにも地酒らしい命名だと思います。

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三保の松原、虹の松原と共に日本三大松原として知られるのが、福井県敦賀市にある気比の松原です。
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お酒の方は、隣の滋賀県の蔵元さんが製造しています。発売元はご覧のように敦賀市内のドライブインのオリジナル商品になるわけですが、発売元はドライブインのほかに敦賀駅で駅弁販売もされているので、このお酒は敦賀駅ホームの売店で購入したものです。

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能登の象徴ともいえる見附島は軍艦島とも呼ばれます。
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この近くには、「のと鉄道能登線」が運行されていまして、その車窓から島が少し見えた記憶ですが、2005年に「のと鉄道」の「能登線部分」(穴水~蛸島)が廃止されました。
能登半島は金沢からもさらに遠いところで、同じ中部地方の名古屋から能登線蛸島へ往復するのに、日帰りができませんでした。

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以上、日本酒ラベルによる美濃・飛騨・北陸地方の観光地めぐりでした。
すべて、美濃・飛騨・北陸地方で買ったものですが、ラベルにある観光地すべてに行ったことがあるわけではありません。

この記事へのコメント

  • やくも3号

    三年の月日が経つのは早いものですが、ここに改めてお父様のご冥福と、しなの7号様ご家族のご健康をお祈り申し上げます。きっと今も皆様を暖かく見守って下さっている事と存じます。
    2016年07月07日 10:12
  • NAO

    鳥とは意味合いが異なるかもしれませんが、鶴の付く地名、駅名も結構ありそうですね。
    軍艦島は高校生のときに車窓から眺めました。前夜初めて一人で金沢のビジが付かないホに泊まり、朝イチの急行能登路で能登半島を乗りつぶしに行ったときでした。津幡に戻ってきたときは日が暮れていて、宮脇氏はよくも牟岐線踏破の帰路にわざわざ蛸島まで立ち寄られたものだなあ、なんて思ったものでした。
    穴水以南急行となる普通列車で蛸島から戻るとき、珠洲から乗って来られた相勤と二人乗務になった若い普通車掌さんたち、後部乗務員室で仲良くグリコのカフェオレをストローで飲んでおられたのを見て、可愛い!なんて思ったものでした。激務の業界の一息、大変だなあ、とも思いましたが、普通列車区間乗車率は1割未満でした。
    2016年07月07日 11:59
  • しなの7号

    やくも3号様 ありがとうございます。
    3年前の7月7日には、お葬式をしていました。
    父も褒められた人物とはいえませんでしたが、今の自分があるのは、たとえ両親がどのような者であっても、そのおかげですから、そのことは感謝しなくてはなりませんね。
    2016年07月07日 13:58
  • しなの7号

    NAO様 こんにちは。
    鶴は長寿の象徴ですから、昔は人名にもよく使われ、地名にも積極的に使われたのでしょうか。
    能登半島は遠いところで、高校生の時に蒸機の撮影に行ったことがあり七尾市内の旅館で泊まりましたが、前夜は高山本線の夜行急行でしたから、朝寝過ごして、貴重なC56貨物列車を取り逃したことがあります。
    ローカルの車掌は、ほんとうにおおらかだったようで、私の場合は伊勢線乗務を思い起こします。
    2016年07月07日 14:00
  • なはっ子

    お酒を買う時に、酒屋さんに話しを聞いて選ぶのですが、旅先や地元に関わらず気付いたことがあります。それは、酒屋さんには大変な趣味人が多いのでは、ということです。バイク、バンド、写真、キャンプ、、、。みなさん、人生を楽しんでおられる方が多いと感じます。お酒の製造過程が奥深く、自然と探求好きになるのではという気がします。見習わなければと思う次第です。
    2016年07月07日 21:06
  • しなの7号

    なはっ子様
    お酒は生き物ですから、酒屋さんのご趣味もおっしゃるように探求心をそそられるようなジャンルになるのでしょうか。また、挙げていただいたご趣味は、自然を相手にしたアウトドア的な方向もうかがえるのも納得です。
    そういう私は、きちんとした酒屋さんで酒を買うことはなく、近年はスーパーの酒売り場が多いです。地元にしか流通せず、地元で普段飲みされている一般酒のラベルが目的なので、ある酒屋さんで特定の銘柄の酒を探していることを伝えたところ「あんな酒はまずいからやめなさい」などと言われ、ラベル収集の意図を理解していただけなかったこともありました。
    2016年07月08日 07:57
  • ヒデヨシ

    しなの7号様おはようございます
    軍艦島こと見附島は能登最大の観光地だと思います。
    ラベルの絵も水墨画のようで良い雰囲気です 。
    軍艦島の背景に写る山並みは何でしょうか?
    あの方向に見えるはず無いのですが?
    宗玄という文字の背景?
    軍艦島は艦首にあたる部分の下が延びていて明治時代の軍艦ですね
    ここには国鉄時代に同時入社で同じ駅の運輸掛(駅務)の当日勤務以外の5人でキャンプ&海水浴で来ました
    最寄り駅は能登鵜飼だったでしょうか?
    2016年07月09日 07:37
  • しなの7号

    ヒデヨシ様 おはようございます。
    私が思うに軍艦島の背景は立山連峰ではないでしょうか。
    かなり条件がよくないと見られないだろうと思いますし、描かれた位置も大きさも実際とは異なるはずですが、ほかに思い浮かびません。
    旧能登鵜飼駅は急行停車駅だったのですね。私がここを通ったのは「のと鉄道」に転換され「鵜飼」と駅名が変わった後でしたが、駅の印象は記憶に残っていません。
    こちらの蔵元さんでは、のと鉄道跡地のトンネルを貯蔵庫に利用しており、そこで熟成貯蔵された「隧道蔵貯蔵酒」を発売されているとのことです。
    2016年07月09日 09:27
  • しなの7号様、こんばんは。
    又々、今宵も飲酒の上の投稿ご容赦ねがいます。
    私、日本酒が大好きなのですが、今ひとつ、日本酒の旨さが判らない人間です。
    日本酒には旨味、辛味あとは甘み、渋味や苦味があると思うのですが、高価な吟醸酒でも合成清酒スレスレの安酒でも違いが判らないのです。
    このような投稿をして閲覧された諸兄の中には「だったら飲まねきゃいいじゃん。」と思われる方もおられますが、私自身「どうしたもんじゃろのう。」と言いつつこのような戯言の投稿ご容赦願います。
    でも、あと一杯飲んで今日は締め括りたいと思います。ごめんなさい。
    2016年07月09日 23:06
  • しなの7号

    天様 おはようございます。
    自分は「食」についてこだわりがなく違いや価値が判らない人で、酒も例外ではありません。
    鉄道に乗るため全国各地に出かけて、その時ラベルがほしくて買った地酒を飲み比べたりしているうちに、「自分の口に合う」ものがわかってくるということはありますが、味の違いについては全く語れません。近年は、地方で買ってくるのがスーパーの酒売り場の普通酒が中心で、まずい(口に合わない)酒もラベル収集のためにどれだけ飲んだかわかりません。けれど安酒で醸造用糖類・酸味料が入った合成酒ぎりぎりの製品であっても、うまく味付けがされているのに出会ったことがあるのも事実で、それもまた技術の賜物だと思っていますし、アタリくじを引いたように思います。特定名称酒は蔵人の魂の結晶であり質が高いはずですが、その価値を理解できない私のような者には猫に小判です。

    健康上の理由もあって、日本酒はほとんど飲まなくなりましたので、ラベルコレクションには一区切りがつきました。そんなわけで、こうしたラベルで全国の観光地をめぐる企画を始めたという経緯もございます。
    鉄道業から離れ一区切り、毎日会社に通う生活から離れ一区切り、コレクター趣味から一区切り、すべて極めることなく一定のところで妥協してきましたが、やりたいことを終えた結果を残された時間で振り返り、人生を締め括れたらと思っています。
    2016年07月10日 08:48
  • 門鉄局

    こんばんは、しなの7号様。
    世界遺産の白川郷はもとより、恵那峡・気比の松原・三方五湖あたりはかなり知名度の高い観光地と言えるでしょう。
    夜叉ヶ池・夜叉壁は初耳で能登半島を訪れたことのない私は
    見附島も知りませんでした(地元の方ごめんなさい)。軍艦島と言うと長崎県の端島を思い出しますが、こちらが石炭産出の為小さな岩礁を拡大し居住空間の不足を高層建築を林立させて補った「半人工島」であるのに対し、能登の方は自然が長い年月をかけて造り上げた「天然の島」で全く対照的なのが面白いです。急行「能登路」のヘッドマークに描かれていたのもこの島だったのですね。昭和50年代中盤、キハ28の座席を0系新幹線の転換クロスに交換、観光ビデオを放映する「ロマンスカー」が登場し話題になりましたが、数年の試用で終わったようですね。この頃の国鉄は可能性を探っていたのか、余剰の急行サハシの車内を小倉工場でサウナやゲーム室・和室などに改造した「アイディア車両」や能登線と同様の「ビデオ特急」などを経て、お座敷列車・欧風列車を各鉄道管理局で競い合うように投入していたのも懐かしいです。
     私は来年で鉄道生活30年ですが、生活の糧である以上趣味的興味はさておき知識的にはついて行かざるを得ませんが、合理化の極みともいうべき無塗装ステンレス車ばかりの現実やデザインの遊びが過ぎて論評に苦しむ某社の特急電車を見ると(SLがモチーフらしい)、ワンパターンと言われながらも落ち着いていた国鉄車両が恋しくなります。
    2016年07月12日 00:57
  • しなの7号

    門鉄局様 おはようございます。
    酒のラベルで知らなかった観光地がわかる!ということは、地酒メーカーさんも観光客誘致に一役買ったことになりますね。特に「夜叉ヶ池・夜叉壁」は、知名度が高いとは思えませんので、そこへ行った観光客が土産としたり、その場で飲むという需要は???です。
    能登への観光客誘致は、国鉄時代から金鉄局は積極的でしたね。私が初めて能登を訪れたのも、C58とC11のリレーによる「ふるさと列車おくのと」の撮影目的でした。3等車の赤帯を復活させ、スロフはフリースペースのお座敷として、当時の国鉄としてはそうとうに力が入った列車でした。挙げていただいた車両たちも、その延長線上にあると言ってよいでしょう。急行能登路のヘッドマークにも意気込みは感じられましたし、国鉄最末期には電車併結の気動車「ゆぅトピア和倉」が登場し、少なからずその運転方式には驚かされました。
    その先は、私には鉄道全般についていけない時代となります(´・ω・`)
    今の新型車は、乗れば国鉄時代より快適ですが、そのために乗りたい見たい撮りたいと思わせてくれる車両は、数少ないです。
    2016年07月12日 07:30
  • 鉄子おばさん

    お疲れ様です。こうして見ると日本にはまだまだ観光地がいっぱいありますね。行くのはいつになるかわからないので観光地の本は今はあまり買っておりません。三方五湖は20代の頃行って遊覧船にも乗りましたが大雨が振ったばかりでイマイチでした。夜叉ヶ池は初耳ですね。何メーターくらいの山上にあるのでしょうか?
    2016年07月15日 18:00
  • しなの7号

    鉄子おばさん様 おはようございます。
    夜叉ヶ池は、元岐阜県人だった私でも名前すら聞いたことがなかったところです。1100mの山の上にあるそうです。
    地元にも知らないところや名前を知っていても行ったことがないところが多いと感じますから、鉄道で日本を巡ったくらいで、日本全体を知ったような錯覚に陥らないようにしなくてはなりませんね。
    2016年07月16日 05:48

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