日本には、各地に観光名所があります。
そこには地酒メーカーさんが、その場で飲むカップ酒や、おみやげ用の酒を販売しています。
観光地まで行かなくても、その近隣の駅売店や街の酒屋さんで入手できることも多く、カラフルなラベルはコレクターにはうれしい逸品になります。
あいにく九州では、この種の日本酒を見つけ出せていないので、四国から順に北の方へシリーズ展開しています。
第七回目は越後・関東・東北地方です。
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妙高高原にある苗名滝。日本の滝百選の一つだそうですが、自分の場合は、このお酒で初めてその存在を知りました。
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草津温泉の湯もみの様子が描かれたラベルです。温泉は全国にありますが、草津温泉こそホンモノの温泉らしい温泉という思いがします。と、言ってもこの温泉に入ったことがなくて、この近くに行っても立ち寄るだけで、宿泊地は少し離れた安いところにしています。
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谷川岳。同じメーカーさんのお酒ラベルが2種類手許にありました。このうちの1枚は、土合駅の長い階段と湯檜曽ループ乗車体験をするために出かけたときに買ったものです。湯檜曽~土合間を往復乗車しただけで、家から湯檜曽までは往復自動車でしたから、乗り鉄失格です。
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栃木県の那珂川にあるやな場の様子です。この那珂川の伏流水を使ったお酒が、この東力士。
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蔵王の御釜。
爆裂火口です。ラベル自体は国鉄退職後、東北地方乗り鉄の途中で買ったものですが、それよりも前、国鉄の列車掛養成課程修了を控えた8月に催された修学旅行でここに行ったことがありました。前夜泊まった飯坂温泉から福島交通の定期観光バスで行ったのですが、そのバスに乗務していたきれいなガイドさんも入った集合写真が手元に遺っています。このときの25人の同期生は、車掌業に就いたあと国鉄分割民営化で、進路がバラバラになりました。あれから37回目の夏がやってきました。皆、どうしているんでしょうか。
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<2016.7.22 以下の1件を追加>
十和田湖の美しいラベル。その酒名も「十和田正宗」
以前の記事【13】日本酒のラベルで使用した画像の使いまわしです。このラベルは【111】東北への旅・昭和59年で、ご紹介した新婚旅行で買ってきたものです。
このラベル、32年も前のものですから、今も蔵元さんは健在かなとネット検索したのですが、オフィシャルサイトが見当たりませんでした。検索していく過程でわかったのは、この蔵元さんは戦時中に国策によって青森県 十和田・田名部 (むつ) 税務署管内の13酒造場の製造部門を統合した株式会社の中の一酒蔵工場となったことが判りました。その後、私がこのお酒を買った年に、その株式会社は4か所あった酒造工場ごとに分離独立したという歴史を歩んでいたのでした。
「国策によって合併」で思い当たるのは、4社の私鉄路線(豊川鉄道・鳳来寺鉄道・三信鉄道・伊那電気鉄道)を戦時国有化・統合された国鉄飯田線です。その国鉄は分割民営化されたわけで、国策によって翻弄され、時が経つとまた会社組織が分割されていたとは、酒造業界と鉄道との共通項を見た思いでした。
こちらの蔵元さんは分離独立後に、廃業または休造されたように思いますが、そうだとすると、国鉄・JRから切り離された後、力尽きて廃線になった風光明媚な車窓のローカル線を思い浮かべてしまうのは、私が鉄道病?だからでしょうか。
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以上、日本酒ラベルによる越後・関東・東北地方の観光地めぐりでした。
すべて、ラベルに描かれた観光地周辺で買ったものですが、ラベルにある観光地すべてに行ったことがあるわけではありません。
この記事へのコメント
NAO
土合駅と湯檜曽ループ探訪はクルマでしたか。私も自家用車で旅行や買い物の道中、ついでに踏破したところが幾つかあります。紀州鉄道や開業間もない長野新幹線、あと泉北高速、長野電鉄の各一部乗り残し区間などでしょうか。
滋賀県の草津を草津温泉と間違える人は意外と多いみたいですね。草津市の観光関係協会等が問い合わせに対応されているようです。
しなの7号
大きな温泉地には国鉄共済組合直営宿泊所や協定旅館がありましたから、私が修学旅行で飯坂温泉で泊まった施設(たぶん協定旅館)は、ダイヤ改正の会議があったところだった可能性があります。
一度列車から降りてしまうと、次の列車まで数時間という線区はいくらでもありますから、うまく上下列車を使える時間帯を選べば、目的とする駅での乗降やハイライト区間乗車だけに絞れば、そういう自動車の使い方はテクニックとしてアリではないかとも思います。もっとも、近年はバスツアーに鉄道線乗車が組み入れられることが多いですね。個人的にはああいうのには参加したくない。実際にそういうツアー客が途中からドヤドヤ乗ってきたことも幾度か経験しています。そういえば廃止間近で道路がない秘境駅小幌へ途中駅から列車に乗り換えて行くバスツアーがあるそうで、小幌駅の小さいホームが人の群れになった!という画像が先日某写真掲示板にアップされていました。
特急草津という列車がありますが、近江の草津へ行く列車と思う人がひょっとしたらあるのでは? 小学生のころ東海道の草津を先に知った私は草津温泉が草津市にあると思っていたクチです。
天
出ましたね。栃木の地酒「東力士」那珂川は鮎が有名で、これからの季節「鮎の友釣り」が解禁となります。
ラベルにある「ヤナ」ですが、本来の目的と違って、今では子供の水遊びが目的の観光ヤナとなっています。
あ、そういえばしなの7号様の近辺にも長良川とかのヤナ場がありますよね。ヤナ場の近くには、焼き鮎が名物の茶屋があって焼き鮎を肴に一杯できます。
今回は鉄分ゼロのコメントでした。
しなの7号
「東力士」の出番がやっと来ました。
ヤナ場とともに、私の実家近くでは鮎の友釣りが夏の一大レジャーで、「鮎掛け」と呼ばれています。なかでも木曽川の支流の付知川は、昔から釣り人であふれていましたが、私が追いかけていたのは鮎でなく、付知川に沿って走る旧北恵那鉄道の電車のほうでした。
ゆったりやくも3号(体型がゆったり)
草津温泉のほか、長浜ラーメンは滋賀の長浜発祥、日野自動車も滋賀の日野町が発祥だと思っていたことがありました。日野自動車と同じトヨタグループのD社に入って初めて、そうでないことに気づいた私は、だだくさでたんちんです。
今日は親戚の葬儀で京都⇔新見を日帰りしてきました。やくもの振り子に酔ったり転んだりはしませんでしたが、今日もトイレは苦労しました。山陽線内では二足で立ってちゃんと用を足せましたが、伯備線内に入るとまるで勝手に動くサッカーゴールみたいで、シュートが(以下略
痔なの7号
近江草津に草津温泉はあっても、インチキとは言えないですなあ。春日井市にも春日井温泉がありますし。
「だだくさでたんちん」などという言葉をご存じとは、恐れ入ります。日野百草丸も日野市の会社か。→×
振子車のトイレはシューティングゲーム感覚でやりましょう。
今日の長野行しなの7号は地元で人身事故(ノД`)・゜・。
中央西線は連日人身事故続発(-人-)
門鉄局
今回の観光地は知っていても訪れた所はありません。意外と群馬・栃木は関西から行きにくく、東北も夜行列車の「日本海」や「きたぐに」がなくなって縁遠くなりました。飛行機が苦手な私は夜行廃止で旅行熱自体冷めてしまいました。夜行バスは安いですが、夜間の高速道路の車窓は単調で旅情は皆無で利用したくありません。蔵王の御釜など小学生の時切手で知って以来、憧れの観光地で一度は行ってみたいのですが。
興味なくなっただのつまらなくなったなどと文句を言いつつも気になってしまう「鉄道病」は治りませんね。私の母の出身が若松で先日のD6061号機の写真が二島駅の撮影とのことで機関区・車両センターなど国鉄施設が並び活況を呈していた昔のことを思い出しました。対岸の戸畑側には鹿児島本線と西鉄北九州線が走り、鉄道好きにはたまらない地区でしたが今は見る影もありません。
しなの7号
中京地区からでも交通事情は同じで、国鉄時代から西のほうには新幹線や夜行列車が直通したのに対し、群馬・栃木・東北地方への定期直通列車は1本もなく、群馬・栃木・東北は「空白地帯」になって素通りしがちですね。
二島には蒸機撮影だけのために行き、当時は国鉄全線踏破など考えもしていませんでしたから、その先の若松まで乗り残す結果となりました。改めて二十数年後に初めて若松まで行きましたが、展示保存されていたセムだけが昔を伝えていました。