【708】 日本酒ラベル:ラベルで観光地めぐり(8) 北海道

日本には、各地に観光名所があります。
そこには地酒メーカーさんが、その場で飲むカップ酒や、おみやげ用の酒を販売しています。
観光地まで行かなくても、その近隣の駅売店や街の酒屋さんで入手できることが多く、カラフルなラベルはコレクターにはうれしい逸品になります。
あいにく九州では、この種の日本酒を見つけ出せていないので、四国から順に北の方へシリーズ展開しています。
第八回目は北海道地方です。今回でシリーズ完結となります。

北海道は、寒いところだけにお酒で体を暖めることが必要です???
そのためか、観光客向けカップ酒を各地で見ました。
ラベル収集のためにカップ酒を買うことはいいのですが、荷物になりますから極力現地で消費して、空き容器は宿泊先のホテルの風呂や洗面所のお湯に浸してラベルを剥がし、容器は廃棄というのが理想です。「現地で消費」には限度があるので同行者にご協力いただき、飲んでいただくということもよくあったことです。

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福司カップ「北の旅シリーズ 川湯温泉 硫黄山と白つつじ」
ほかにもシリーズがあるのでしょうが、入手できたのはこれだけ。
釧路の蔵元さんです。
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川湯温泉のJRの保養所に宿泊したことがあります。今はもうないのかもしれません。
川湯温泉の駅前からも噴煙を上げる硫黄山が見え、慌ただしい乗り鉄旅にも観光的要素があるという、自分にとっては珍しい宿泊地でした。宿泊翌日に釧路まで乗ったキハ54 500番台単行の列車は混んでいて、私は運転室の後ろのガラス窓にもたれていました。よく言えばどこまでも続く広大な、悪く言えば単調な、原生林の中に敷かれた線路をときどき目をやったりもしていました。ぼんやりしていると、運転士がこちらを振り返ってガラスをドンドン叩きます。私が運転士を見ると、ガラス越しに前方の遠いところを見ろとばかりに指を差すので、線路の先を見るとエゾシカが線路内を走って行きました。思わぬ運転士のサービスでしたが、事故が日常的にあるみたいですから困ったものです。

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男山の旭山動物園シリーズ
あざらし ペンギン 北極熊
男山は旭川市内の蔵元さんなので、このシリーズも納得
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旭川には2回2年連続で宿泊しましたが、例によって乗り鉄の途中でしたから、夜到着で早朝の列車で出発しています。そのため、旭山動物園どころか駅からホテルまでを往復しただけなので、市内のことはまったく知らない駅前旅行者です。

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千歳鶴のシリーズもの
函館の夜景 摩周湖 五稜郭 川湯硫黄山
こちらは札幌の蔵元さんですが、道南から道東までの広範囲をカバー
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北の家族のシリーズもの
オホーツクの流氷 利礼行路 宗谷岬 氷雪の門
こちらは道北が中心です
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カップ酒は製造販売元や製造年月などが、ラベルでなくキャップに印刷されていることが多いです。
そのため、ラベルから千歳鶴と北の家族のシリーズについての詳細はよくわかりませんが、同一会社さんの製品のようで、千歳鶴エリアと北の家族エリアとを分けているようにも思えます。

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ここまでは、すべて北海道で買ったものです。土産物店で、違った絵柄のラベルがないかと商品をいじくりまわす不審な客…(^_^;)
困ったものです。なおラベルにある観光地すべてに行ったことがあるわけではありません。

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地酒とは言えない、松竹梅の旅カップ。
襟裳岬のラベルです。
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どこで買ったか忘れましたが、旅先でなかったのは確かです。

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こんな私の嗜好をご存知の方々から、北海道土産としていただいたものが次の2つ。
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四国から北海道最北端まで、日本酒のラベルでの観光地巡りはいかがでしたでしょうか。
自分自身は、乗り鉄でしたので、時間的に余裕があるとついでに観光地に立ち寄るくらいのことで、誰でも行くような有名観光地すら、その近くを通ったとしても行っていない例はいくつもあります。しかし、その旅の目的は達成し、旅の面白さは堪能してきているのですから、それほど悔しい思いはないのです(^◇^)
北海道新幹線が開通したことですし、鉄分最小の北海道旅を、一度くらいはしてみたいと思っています。齢をとると、そのうち行けるさと思わないようになりました。体力的な面、そして健康面でも、行動や飲酒を含む食事に制限が確実に1つ、また1つと増えてきたからです(;^ω^)
これから数年が勝負かな?


この記事へのコメント

  • NAO

    こんにちは。
    そういえば北海道では日本酒を飲んだことがありませんわ。渡道した際もサッポロのイメージでビールばかり飲んでおりました。北海道の洋酒以外では旭川の紫蘇焼酎鍛高潭ぐらい、というかこればかりを飲み屋さんで注文していまして、私一人の隠れ家でもボトルキープはずっとこれてす。
    旭川は6回通ったことがありますが、特急オホーツク以外は停車時間がそこそこ有ったのに途中下車をしたことがなく、どんな街かも知らないところです。
    運転士さんがシカの存在を教えて下さったのは、万が一の際の目撃証人が必要だったのでしょうか。
    2016年07月28日 13:42
  • しなの7号

    NAO様 こんにちは。
    広い北海道ですが、道内の日本酒メーカーさんは多くはないですから、私のような趣味がない限り、北海道の日本酒には縁遠くても不思議はありませんね。

    旭川は場所的に言って、北海道に乗り鉄に行けば必ず通らざるを得ないようなところですね。私の場合も、あと2回、降りることなく特急オホーツクで通り過ぎています。街の中心部をよけるようなJRの線形も不思議で、碁盤の目の街路に合わせるように線路も直角にカーブしていますが、車窓からの印象では街の様子はよくわかりません。

    エゾシカの件はそんなに切羽詰まった感じではなく、川湯温泉駅で、私が進入する列車を8㎜ビデオで撮影をして、そのまま最前部に乗ったので、運転士が覚えていて「映せよ!」と促してくれたのだと思います。あいにくスタンバイする前にエゾシカは走り去ってしまいました。
    2016年07月28日 15:40
  • 門鉄局

    こんばんは、しなの7号様。
    遂に北海道に来ましたね。私は4回渡道(もう死語かも)のうち3回は連絡船、最後は新婚旅行の時の青函トンネルでした。もう20年前で以来北海道とご無沙汰しています。
    美しい景色とおいしい食べ物で行きたいのはやまやまなのですが、どうしても鉄道から離れられない悲しい性で、大幅な路線廃止や内地(これも死語?)と同様札幌近郊にロングシート車がバンバン投入されてる現実、夜行列車全廃の影響ですっかり行きにくい土地になってしまいました。30年前ワイド周遊券を片手に全道をめぐる若者たちで賑わっていたユースホステルは今どうなっているのでしょうか?
    20年前の新婚旅行のとき、釧路から根室に向かう列車の運転士さんが「人間が減ってシカが増えとる。はねたら大変、今は車掌がおらんので全部一人でせないかん」「ワンマン化で喜んでるのは高校生だけ。後ろの車両はたばこ吸い放題」などと地元ネタを教えてくれましたが、あの頃は夢物語だった新幹線は開通したものの、JR北海道を取り巻く環境が厳しいことには変わりなく、これからどうなっていくのか気になっています。
    私は岬に惹かれるものがあり宗谷岬は2回、襟裳岬は1回訪問しています。宗谷岬では時間を間違って4本しかないバスに乗り遅れヒッチハイク、襟裳岬の旅館は家庭用の狭い風呂なのに男女別がなく一人で入っていると、表で数人のおばさんたちの声が「ちょっと待ってください」とあわてて逃げ出したのも今となっては懐かしい思い出です。
    2016年07月28日 21:07
  • しなの7号様、こんばんは。
    エゾ鹿の件ではありませんが、20年以上昔、北海道へ一人旅に行きました。釧路から川湯温泉を経て網走に行く釧網本線でのことですが、その際乗車した列車の気動車運転士氏が駅での停車中、運転席側にいた私に話しかけてきました。運転士「どこからおみえですか?」私「はあ、三重県からですが。」運転士「北海道は初めてですか?」私「いえ、3度目なんですが、何かもっと深いところを見たくて。」運転士「そうですか、ここは線路の上にいろんな動物が出てくるんですよ。狐とか鹿とか、あ、たまに熊とかもでますよ。狐くらいなら轢いてもどうってことはないんですが、鹿とかを轢くと私らは報告書を上げなきゃならないから、それこそ夜は目を皿のようにして運転しなきゃならないんですよ。」私「へー、そりゃ大変ですね。」と、この様な会話をわずかにしたのですが、その頃は僅かに国鉄の香りが残っていたと思いました。20年後のJRではこの様な会話は絶対ありませんものね。ワンマン運転の気動車の運転席横にはこの様なラベルが貼ってあります。「運転中は運転士に話しかけないでください」
    2016年07月28日 22:43
  • 鉄子おばさん

    お疲れ様です。今回もいろんな観光地のラベルを見せていただきありがとうございます。まだ北海道には渡っていませんが死ぬまでには日本最北の地に立ちたいです。もちろん飛行機で行くなんて事はあり得ません。トワイライトエクスプレスで行く夢は叶いませんでしたが未踏のレールには血が騒ぎます。キハ54は四国ても乗車できますがまだ乗車できていません。エゾシカではありませんが地元でも特に兵庫県との県境ではシカが線路を横切る事も珍しくありません。じつは381系くろしおのラストランの日に新大阪方面最後の電車でもシカが線路を横切り運転士さんが急ブレーキを使用するハプニングがありました。放送も運転士さんが直接されました。エゾシカも現地で見たいですね。パスポートが要りますがサハリンにも行きたいです。
    2016年07月29日 07:03
  • しなの7号

    門鉄局様 おはようございます。
    私は北海道に4回行ってますが、それは青函トンネル開業後のことで、往路は毎回必ず青函トンネルでした。最後はもう12年前になりますが、そのとき乗った北海道ちほく高原鉄道では、運転士さんのほうからいろいろ話しかけてこられ、楽しいひとときを過ごさせていただきました。「もう廃止になるかもしれんけど…」とおっしゃっていた運転士氏は元国鉄~JRの方でしたが、予想どおりにその2年後に廃止されました。以前
    【262】「音威子府」~国鉄分割民営化から25年
    https://shinano7gou.seesaa.net/article/201204article_1.html
    という記事を書きましたが、あのときの音威子府は今の北海道を象徴しているような思いがします。
    岬と峠は私も好きですが、襟裳岬はJRバスで通り過ぎただけで降りられませんでしたし、宗谷岬の滞在時間は、わずか30分でした。いずれも慌ただしい乗り鉄優先旅の宿命です。
    2016年07月29日 07:41
  • しなの7号

    天様 おはようございます。
    直前の門鉄局様のコメントにも書きましたが、12年前でも「運転中は運転士に話しかけないでください」の運転士氏から運転中にいろいろお話していただきました。こちらからは停車中に話しかけるようにしていましたが…
    旅先の車内では、オレンジカードや車内補充券を買うこともあり、車掌氏ともよく話をしました。
    【357】JR北海道の乗車証明書
    https://shinano7gou.seesaa.net/article/201303article_4.html

    車掌時代、津の乗務員宿泊所で紀勢本線の運転士さんが鹿とぶつかった話を、珍しいことだなあと思って聞いていたのですが、今では山間部へ行けば路線を問わず列車と動物との衝突は日常的になりました。その運転士氏によると、「鹿の肉はうまいぞ」とのことでした。
    2016年07月29日 07:42
  • しなの7号

    鉄子おばさん様
    北海道は、日本でありながら他の地方にない景観があるはもちろんのこと、鉄道の車両や施設も特殊なのが魅力です。最北端もいいですが、根室本線の厚岸以東がいちばんのお勧めです。最東端納沙布岬も。まっ平らな北方領土を見ると、ここが日本ではないような錯覚にもなります。

    前の方へのコメントにも書きましたように紀勢本線は国鉄時代からシカは多かったみたいですが、今は全国どこでも動物による列車支障があとを絶ちませんね。
    2016年07月29日 08:00
  • しなの7号様、こんにちは。暑いですね~。
    日本酒と鹿ということで再度のコメントをご容赦願います。
    鉄分というより、今回は「食」になりますが、その紀勢本線の運転士さん「鹿肉は美味い。」ということからして酒好きとお見受けしました。それも当然「日本酒」鹿肉は別名「もみじ」といわれるように、馬肉より赤色が鮮やかで、新鮮な生肉をショウガ醤油で食べると、堪らなく美味くてついつい酒が進んでしまいます。馬刺しより味が淡白なため、ニンニク醤油よりショウガ醤油の方が相性がよいのです。
    「もみじ」という名は、花札の絵札にある鹿と紅葉の絵柄から来ているという説もあるようですが。
    ところでその運転士さんはまさかマグロになった鹿(もみじ)を食べたのでしょうか?
    2016年07月30日 15:49
  • しなの7号

    天様 こんにちは。
    最近は鉄道で出歩くことがめっきり減り、安易にクルマで出かけてばかりですが、山間地の道の駅に立ち寄るとジビエがよく置いてあります。あいにく無職無収入味覚音痴食事制限多数節税節酒の私は買ってきたりはしません(^◇^)
    ということで、食に関して無関心な私は食べたいと思ったことがありません。当然鹿肉もわざわざ食べたことがなく、たぶんどこかの国民宿舎だったかに泊まった時(頼みもしないのに)出されたような記憶がありますが、そういうことに気がないので、味とかもまったく記憶にないのです。まあ電車に乗るにあたって、313系でなくて211系でも気にならない人の感覚と同じかと(;^ω^)
    食べ物の価値はわからないので、自分の食事はエサと言っているくらいですから話にならず申し訳ありませんです<(_ _)>
    運転士さんの話は40年前の話ですが、当然食べる前提で事故後の連絡と引き取りと処置の方法をお聞きしました。

    さあ、もうすぐ夜のエサの時間♪…しかし今日も明日も禁酒日です(ノД`)・゜・。
    2016年07月30日 17:36
  • ヒデヨシ

    しなの7号様こんばんは
    運転士さん粋な計らいですね
    ようつべ動画で見たことがあるのですが
    前方の線路にいたエゾシカ家族が列車に驚いて逃げるのですがラッセル効果で両側に小さな壁があるため走りやすい線路際(線路内)を更に前方へ前方へと列車より遅い速度で立ち止まりながら次の駅構内まで行くのですからローカル列車と言えどもたまりませんね。
    2016年07月30日 19:28
  • しなの7号

    ヒデヨシ様 おはようございます。
    その動画、私も見たことがあります。シカも逃げ場所がなく線路上を逃げるしかないんですね。シカに付き合わなくてはならない列車も大変ですが、シカは鉄分(ホントの意味の鉄分)を補給するため、わざわざレールをナメに軌道敷内に来るらしいですから、シカが減らない限り永遠の課題ですね。
    2016年07月31日 06:37
  • ヒデヨシ

    またまた失礼
    お酒で身体を温める
    例の八甲田山雪中行軍隊の兵士も軍から支給のお酒を携行していましたし、小荷駄隊もお酒を運んでいて米を炊いた鍋で温めていたとか
    ただそのような使い方だったので不味くて飲めなかったようです。
    このカップ酒は酒屋さんで購入されたのが多いのですか?
    または売店、スーパー、最近ならコンビにでしょうか?
    2016年07月31日 10:08
  • しなの7号

    ヒデヨシ様
    ラベルが目的ですからまあいいですが、いくら味覚音痴だと言ってもまずい酒はどれだけ飲んだかしれません。
    撮り鉄で寒い中で列車を待つときや、乗り鉄で暖房の効かない列車の中。記念ICカード発売日の行列に加わったとき…鉄活動のいろんな面で、寒さをしのぐため体の中から温まる酒の世話になった思い出があります。
    今回の北海道のラベルは、カップ酒が多いので、KIOSK・土産物屋で買ったケースが多いです。北海道ではなかったですが、古くなって酸化して黄色くなって酸っぱくて飲めなかったことも幾度か。KIOSKは昔から在庫管理は良かったですが、土産物屋は商品管理だけでなく陳列中の温度管理も悪い例が見られました。
    2016年07月31日 12:07

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