【920】 私の自動車遍歴8 アルト L

所有自動車が軽自動車ネイキッド1台だけという生活を始めて14年半経過した2015年。この間に普通車だったらよかったのにと思ったことは特になく、まったく不自由なく暮らしてきました。岐阜県にあった実家が空き家になったことで、ますます自動車での行動範囲は狭くなりました。この際、自動車を持たずに必要な時だけカーシェアリングの活用をする生活もちょっと頭の中をよぎりました。実際に毎日が平穏無事で何事も起こらなければそれでいいのですが、いざというときにさっと乗れることが自家用車の最大のメリットですから、わが家からカーシェアのステーションまでの距離を考えると実用的ではなく、その選択肢は消えました。自家用車は使用頻度が少なくても経費がかかりますが、従来どおり自家用車を保有することにしました。


一般に60歳前後には、無駄がなく実態に合ったタイプの住まいに移り住むか、リフォームをすべき時期だと思います。退職金などまとまった金額を使える時期に、この先お陀仏になるまで耐えうる設備投資をしておくべきで、我が家では、ガス給湯器やエアコン、トイレなど、耐用年数を超えて稼働している住宅設備の取り換えをこの時期に集中して行いました。これらの取り換え後にはランニングコストが少しは軽減し、余裕がない年金生活の負担軽減に寄与するはずです。自家用車も同様な考えで、14年半乗ったネイキッドは不具合も不満もありませんでしたが、この時期に買い換えて10年ほど乗った時点で自動車も自分も耐用年数を迎え、免許証の返納をすれば合理的であります。


その翌年からグリーン化税制が軽自動車税にも適用されることが決まっていたこともあって、後継車として適切な自動車があれば、この時期に置き換えるべきとの判断で、3年前に買い替えたのが、スズキ アルトでした。

画像

今は2人暮らしで、大きいクルマは運転がコワイという家内でも運転できることが前提となれば、また後継車は軽自動車という選択に迷いはありませんでした。

軽自動車でも、おおかたの車種は室内空間確保のために全高が高いので、全高1550㎜以内となっているマンションの機械式立体駐車場には収容不可能ですし、どうせ用途はチョイ乗りがほとんどであることを前提とすれば、選択肢に残る軽自動車はかなり限定されました。
画像
その中で経済性を重視し、「対象年齢」が違い過ぎる車種を除いていくとアルトかミラ・イースしか残りませんでした。私の場合はそういう消去法で車種選択をしますが、マンションに住む他の住民の考えは逆のようです。それが普通で、自分が変なのは承知していますが、立体駐車場に入れない背の高いクルマを買って、マンション敷地内の駐車場の契約は打ち切り、マンション近くの賃貸青空駐車場を借りる方が最近増えました。しかし、以前住んでいた公営アパートの青空駐車場でガラスを割られたり、カギ穴を壊されたりしたことがある私としては、地下ピットに収容できる立体駐車場の安全性を優先させたい思いがありました。

それに雨ざらしだと、静態保存された機関車のように車体の劣化は避けられませんから…

画像

購入したアルトはCVT車の中では最低のLというグレードですが、走る道具としては、これで必要かつ十分の装備でした。それより、こんなベーシックなグレードでも、私にすれば初めてのABSも標準装備です。むしろ、どうでもよいCDステレオ・パワーウインドウ・シートヒーターをなくして車両価格に反映させてもらいたいくらいでした。


初めての冬は、前に乗っていたネイキッドで使っていた訳の分からない中華アルミホイール付のスタッドレスタイヤに履き替えたものの、もう実家に帰ることがなくなったので、スタッドレスタイヤがどうしても必要ではなくなっていました。翌春にスタッドレスタイヤだけを廃棄して、その中華アルミホイールに新車購入時に履いていた普通タイヤをはめ替えました。

画像

チョイ乗り以外に、最近は、道の駅や地元民しか来ないスーパーに立ち寄りながら走ることが時々あります。それぞれの地方によって特色がある野菜や海産物、酒売り場、菓子売り場を巡り、昼は総菜売り場で弁当を買って風景のよいところで食すというローカル線ならぬローカルロードの途中下車旅であります。

画像は岐阜県の東白川村のスーパー

画像

基本的に高速道路を走る前提ではないので、ETCはありません。ほとんどが地道走りなので行動範囲は中部圏内に限られ、この軽自動車での走行範囲は、静岡・愛知・岐阜・三重・滋賀・福井・長野の各県域にとどまっています。


下は、福井県の「道の駅河野」の駐車場

画像


購入後3年経とうとしていますが、不具合はなく、エネチャージで減速エネルギーを使用して回生充電し、アイドリングストップが作動するので燃費は良好です。クルマの使用頻度はあいかわらず少ないのですが、給油は早めに(安い日を狙って)1か月に1回程度のペースで満タンにしています。27リットルのタンクですが、これまで20リットル以上入ったことは1度だけで、常に3000円でお釣りが来ます。ガソリン代はネイキッドの半分…というとちょっと言い過ぎですが、格段に安くなりました。


 ネイキッドのときの平均燃料消費率:約12.7㎞/l

 アルトにしてからの平均燃料消費率:約22.4㎞/l


書き忘れましたが、このクルマはノン・ターボです。もう実家に帰る必要がないので、平坦な市街地をクルマの流れにストレスなくついて行ければそれでよしということです。普通車と比較したら「それなり」の加速感で、ロードノイズもうるさいですが、ふつうに走っている分にはイラつくようなことは多くはないので、自分には必要にして十分な自動車だと思っています。この先、大きな事故や故障がなく、運転者又は家族が、たとえば車椅子の世話になるような事態にならなければ、この自動車が最後の所有自動車になる可能性が高いです。 



<スズキ アルト L>

型式 DBA-HA36S(初度登録2015年)

エンジン R06A 排気量0.658リットル 直列3気筒DOHC12バルブ

トランスミッション CVT 

駆動方式 2WD(前2輪駆動)

所有:2015年~

走行距離: 15268㎞(2018年9月28日現在値)

消費燃料: 681.2リットル(2018年9月28日現在値)

平均燃料消費率:約22.4.㎞/l(2018年9月28日現在値)

最高燃費記録:約.30.4㎞/l(2017年6月15日)

最低燃費記録:約.16.4㎞/l(2018年8月11日)

この記事へのコメント

  • 門鉄局

    しなの7号様こんにちは。
    遂に現在の車ですね。このアルトは人気車種のようで街中でもよく見かけます。決して偉ぶることなくさりげなく個性的なのはしなの7号様のお人柄を表しているように思います。
    驚いたのは今の車の装備です。CDステレオやパワーウインドウ、かつてなら一部の高級車しか設定のなかったシートヒーターまで標準装備だなんて、これ以上何が要るねん!という感じです。
    私はABSをS13シルビアにオプションで付けたのですが平成元年当時20万円たった記憶があります。
    「免許取りたてで怖いから…」だったのでしょうが、ターボ車でしたし我ながら支離滅裂で恥ずかしくなります。愛車遍歴を読ませていただいて思うのは冷静に自分にとって必要不必要を判断されていることで、車に限らず「たまの大きな買い物だから…」と感覚が麻痺してドンドン支払い額が膨らんでいく私は反省しきりです。
    今の車は燃費も凄いですね。平均リッター20㎞以上なんて考えられません。ただ個人的にはエンジンの震動とサウンドが好きなので、EVやハイブリット車は今一つ。VVVFインバータは仕事だけで充分です。
    2018年10月04日 16:09
  • しなの7号

    門鉄局様 こんばんは。
    アルトはけっこう増殖したなと思います。ちょっと意外だったのは、隣人がほぼ同時期にアルトを買われたことでした。もちろんセカンドカーで、しかもグレードはうちのより上でした(;´∀`)

    それにしても昭和の自動車を知るものとしては、今のベーシックグレード車では何でもかんでも標準装備になったと思うわけですが、人から見れば何を時代錯誤なことを言っとるのかと笑われそうです。鉄道でも新幹線網がない時代の夜行列車がどうのこうのと言ってるのと同じですね。

    メーカーさんは人の弱いところをご存じで、つい1つ上のグレードを選びたくなるような販売戦略と高価なオプションで攻めてきますから、そこに対抗するのは難しいですね。この自動車遍歴をご覧になる方々は、住まいやファッション、趣味に至るまで流行には鈍感でしみったれた奴であることが改めてお判りになったと思いますが、そのとおりです。道を誤ったとは思っておりませんが、しょせんはドロップアウトの元鉄道員。身の丈に合ったモノサシは常に持っていたいと思います。

    エンジンの震動とサウンドで思い出したのですが、マニュアル車時代に国鉄のDCの発進時を真似て、エンジン吹かしながらセカンド発進、そのままサードに入れず直結(トップギア)、そのあとニュートラルで惰行運転とかやって遊んでました。音質こそ違いますが自動車でもDCでも、ショックなく直結に入ると気持ちがよかったもんです。
    2018年10月04日 21:37
  • はやたま速玉早玉

    しなの7号様、こんばんは。
    後10年で免許返納とは早いですなぁ(笑)
    筋トレ、ストレッチで鍛え上げ、地元中津川の野菜中心の食生活で健康寿命を延ばせば、まだまだ車の運転はイケますよ!

    私が最後にレガシィを購入したのは2001年、当時はMD全盛期でカセットデッキの代わりにMDプレーヤーが標準装備として付いていました。私はMDを持っておらず、しかもカセットテープにお気に入りの洋楽邦楽を織り交ぜて録音していましたので、このMDプレーヤーは全くの邪魔者扱いでした(CDデッキ、AMFMラジオは標準装備)。

    私は運転中は音楽を聴いてテンションを上げるのでCDデッキは必要不可欠ですが、列車旅では真逆、音楽はいらないですね。走行音や他の乗客の方々のちょっとした会話こそが最高のBGMですから。

    近年の軽は低燃費がウリなので、格段にガソリン代が抑えられていますね。レンタカーのように時間に縛られず自由自在に旧道巡りが出来る…そして燃費の数値を見れば購入意欲も湧いてきますが、車検代、保険料、月々の駐車場代…コイツらが重くのしかかり、なかなか自家用車を持てないのが現状です( ノД`)…
    2018年10月05日 18:00
  • しなの7号

    はやたま速玉早玉様 こんばんは。
    年に4度だけですが、定期的な用事で毎年中津川まで出かけますので、そのときは産直の野菜は必ず仕入れてきます。しかし60過ぎると引き算が増えます。あとどれだけ…って。自動車保険でも60過ぎるとと保険料上がったりして、ジジイをジッカンします。

    そういえば前のネイキッドではMDステレオの純正オプションの設定がありました。家ではMDでしたが、静粛な車内ではないので、余ったカセットテープをクルマ専用にしましたが、それも聴かなくなり、今のCDステレオは妻専用。私の場合、列車の一人旅には音楽が必需品です。スマホの画面と睨めっこでは車窓が楽しめないですが、音楽はそんなことはないので。もちろん「ここは!」いうときの放送とか列車の音は聴くようにしています。

    軽自動車とはいっても、所有しているだけで自動車は金食い虫です。通勤に使用するような使い方ならともかく、そうでなければ、持たないのが賢明ですが、中京圏は公共交通機関が不便で高いところですのでね。
    2018年10月05日 20:09
  • ヒデヨシ

    しなの7号様こんばんは
    現行車種ですね
    私は何だかんだで荷物を運ぶ運用が必要となりハイエースとなりました。
    商用の安い奴です
    荷物を載せるため乗車定員は3+3の6人
    前席より後ろを荷台にも出来るタイプです
    ほぼ同じグレードで一度買い換えたり
    現在はホンダインサイトと2台体制であります。
    2018年10月05日 20:13
  • しなの7号

    ヒデヨシ様 こんばんは。
    そうですね。詰まるところ、実用のクルマと2台体制が理想的な姿です。
    落ち着くべきところに落ち着いたってところでしょうか。ついにホンダ車には乗ることがありませんでした。というか、ニッサン2、トヨタ3、ダイハツ1(ほかに父名義1)、スズキ1という結果です。
    2018年10月05日 20:40
  • やくも3号

    しなの7号様 こんにちは。
    見事な水中メガネですね!
    私も、道具として購入するならば、軽自動車で十分だと考えます。しかも中古のスタンダードグレードで。私自身の図体がでかいこと以外には不満は何も感じません。
    ていうか、二人しか乗れない、荷物詰めない、爆音のあまりオーディオ聞こえない、エアコン効かない、車高のせいで踏切がまっすぐ渡れない、マンホールのふたを踏むだけで飛び跳ねる足回りという例の車を通勤にも使う一台体制を経験しますと、どんな車も天国に感じます!
    2018年10月08日 14:18
  • しなの7号

    やくも3号様 こんにちは。
    通勤にもその自動車をお使いだったこともあるのですか。鉄道で言うと…蒸気機関車のキャブに乗って通勤するようなものでしょうか。ふつうはできないマニアックな空間。
    水中メガネといえば、初期のホンダZの通称でしたね。アルトを2ドアにするとよく似たシルエットになると思います。先日GSへ行ったら、そこの兄ちゃんが「アルトですか~。うちの母がワークスに乗ってるんです。ときどき僕も乗るんですけど、乗るとき必ず屋根で頭打ちます」って言ってました。たしかに清原さんでは無理っぽいです。
    2018年10月08日 15:57
  • 代行192便

    しなの7号様 こんにちは。
    自動車とのお付き合いについてのお話を拝見しました。
    現在私が業務で乗る機会が多いのも、しなの7号様と同じ8代目アルトです。こちらは商用グレードですが、変速機は5速AGS仕様です。運転操作は基本的に普通のATと同じですが、機構的にはMTがベースなので、変速時にはクラッチ(自動)作動による「カックン」があったり、坂道発進時はサイドブレーキを使用したりといった特徴もあります。
    職場には、複数の年式のアルトのほか、他メーカーの軽自動車や普通車もあり、4WD仕様車も含まれます。
    ここで働いていると、つい、性分?が頭をもたげてきて、各車の特徴や使用状況など、マニアの方法論が混ざった視線で職場の車も眺めるようになってしまいます。そういう目でこの業務用車たちを見ていると、それなりに楽しめてしまったりもします。
    2020年06月30日 17:41
  • しなの7号

    代行192便様 こんばんは。
    商用車のアルトは街中でよく見ますね。コスパ優先の私ではありますが、後席に高齢者を乗せる必要があるので、あの座席ではダメなので商用車は没。AGS仕様は乗用車タイプにも設定がありますが、「カックン」と燃費の問題で没となりました。
    私は国鉄退職後には、業務で自動車に乗る機会が多く、ほとんどの軽自動車メーカーのベーシックタイプの軽自動車に乗ってきました。そして仕事で軽自動車に乗るときは、他の人よりもメーカーや車種の特徴を気にしていたと思います。新車は皆に好まれ稼働率が高いですが、私は廃車寸前のマニュアル車好きでした。事業所では運転日誌の記載を義務付けられますが、マニュアル車が少なくなって皆に避けられているとき、ただ1台残ってしまった古いマニュアル車の業務用車の運転日誌は、運転者が私ばかりになっていた時期もありました。ベーシックな自動車の造りや走りで、そのメーカーの特徴は伝わってきます。豪華列車に力を入れてばかりでローカル線の扱いをおろそかにする鉄道会社の姿勢と似てい…ないともいいきれないような???
    2020年06月30日 20:09

この記事へのトラックバック

ブログ内ラベルリスト