【1438】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年8月[特急列車]

先月「スチール棚の鉄道模型その後:2022年7月[昭和51~55年ごろの国鉄列車]」を3回に分けて連載しました。そのなかに展示した旅客列車の特急は皆無で、特急と言えるのは貨物列車2本だけでした。一般に特急は模型的視点に立てば単調な固定編成になりがちで編成組み換えのバラエティが少ないということで、ベタな内容になってしまいがちですし、個人的志向も特急崇拝者ではないので、「昭和51~55年ごろの国鉄列車」では、非冷房で一般受けしない車両が中心になったわけです。それでも個人的には、経験や思い出に由来していたので、自己満足の模型遊びとしてはけっこう気に入った展示内容でした。その「昭和51~55年ごろの国鉄列車」は、実は春から3ヵ月以上にわたって長く続いていまして、その間飽きることなく眺めていました。編成内の一部車両を取り換えるなどして、このまま年末まで続けてもいいくらいに思っていたのですが、連日猛暑日が続くようになると、実に暑苦しい展示内容だと思うようになりました。いちおう冷房編成は165系電車と58系気動車各1編成と客車に寝台車と郵便車各2両がありましたが、165系電車と58系気動車は、いずれも乗務員室では冷房が効かず暑い思いが蘇る列車ですし、寝台車と郵便車の冷房車は、荷扱時代に、乗務していた非冷房の荷物車から冷房エンジンの音をうるさいと思いながら聞いているだけの暑苦しい存在でした。
s-DSC03702.jpg

とにかく見ただけで暑苦しく思う展示内容を一掃しておこうという意図で、すべての車両を引っ込めて、今回は全車冷房された特急編成を展示しました。例によって、手持ちのNゲージ模型を少しずつ処分してきましたので、以前の編成より短縮したり、使用形式に無理がある編成も出てきてしまいましたがご容赦ください。

s-DSC03701.jpg
上から順に、
EF65PFが牽く14系座席車に12系ユーロライナー個室車を加えた臨時特急
EF65Pが牽く20系客車
583系電車(両端クハ581編成)
489系電車(ボンネット編成)
右側=381系電車(JR東海パノラマ編成)・左側=485系電車(モノクラス編成)
80系気動車(片側キハ81)
181系気動車
383系電車
となっています。

s-DSC03694.jpg
最上段の「14系座席車に12系ユーロライナー個室車を加えた臨時特急」は1985年の年末と翌年の夏休みに名古屋~西鹿児島間で運転された「金星」をイメージしました。実際の編成では、この本編成の後ろに14系座席車6両の付属編成(名古屋~熊本間)があったはずです。

s-DSC03704.jpg
上から5段目はJR東海で短編成になった381系の左にスペースが空く結果となってしまうので、4両編成のクハ481-200を含む485系を押し込みました。一時的に急行「きのくに」格上げの「くろしお」の一部にこんな編成がありました。(トレインマークが「しらさぎ」なのはご容赦を!)
s-DSC03703.jpg


この中で、車種や編成を正しく表現できている編成は、しなの編成を表現した381系2本と383系1本だけです。あとは実際の編成より短縮するなどして、デフォルメされています。
s-DSC03698.jpg
s-DSC03699.jpg


かなり杜撰ながらも、とにかく冷房特急でも眺めて気分だけでも涼しくなろうという意図です。
このスチール棚のすぐ下の段にある小レイアウトも、ふだんは非冷房の国鉄ローカル車両が入れ代わり立ち代わり走行していますが、こちらも平成時代の冷房車に変えてみました。
s-DSC03722.jpg

JR東海のキハ11とキハ48
s-DSC03710.jpg

樽見鉄道ハイモ180とハイモ230
s-DSC03719.jpg


と、いうわけですが、181系気動車時代の「しなの」では故障が多く、冷房が効かず氷柱を入れたとかいう話も聞きましたし、381系「しなの」の乗務では、一時的に冷房が効かなくなって焦ったことはありました。(幸いにも、そのときはすぐに直りました。)はたして涼感が得られたかどうか?やや疑問ではありますが、少なくとも実際に「乗って暑さで参った」という思い出がない列車ばかりなので、多少の効果はありそうです。ただし、こういう編成はすぐに飽きそうな気がしますので、秋になったら早々と別企画(とは言っても、新規購入もないので新企画にはなり得ないと思います。)に変更することになりそうです。

ブログの方は、次回から再び「1枚の画像から」シリーズ記事に戻り、特急列車のモノクロ画像で綴ってまいります。連載はこれまでのペースを保ちながら今月いっぱいを目途に続けますが、それ以後のブログ更新は当分の間お休みとさせていただく予定にしています。

この記事へのコメント

  • NAO

    ありましたね、485系4両ユニットの紀勢本線特急。
    確か新聞か鉄道雑誌の投書?記事で、急行格上げの料金値上げ列車といった指摘があり、国鉄の回答は、従来の(振り子速達型)特急にもB特急料金を適用し、均衡が取れている点にご理解を、といったものでしたが、やや苦しい内容だなあ、なんて思ったものでした。
    2022年08月10日 12:19
  • しなの7号

    NAO様 こんばんは。
    急行が消えていき、特急らしくない特急が増えていった時期、60.3ダイヤ改正で紀勢本線「くろしお」に485系が参入して381系と一時期併存してましたね。485系使用の「くろしお」はもとの急行停車駅に配慮したのか停車駅も多く、速達性にかなり差が生じてしまいました。それより10年以上前の中央西線「しなの」でも381系電車と181系気動車が併存した時期があり、こちらも同じ特急料金を取りながら所要時間に差がありました。どちらの例も一時的に終わり解消されたのでよかったです。
    2022年08月10日 20:21
  • 木田 英夫

    NAO様、しなの7号様、おはようございます。横からの割り込みで失礼致します。

    485系の特急くろしおですが、デビュー当時は「架線下ディーゼル」ならぬ「全区間直流の交直両用車」としても話題になっておりました。記憶違いでなければ「貫通路剥き出しの先頭車」もあったかと思います。同じケースとして、福知山線電化開業でデビューした特急北近畿がありました。両者とも、振子列車の新車を投入したかったのだが、当時の国鉄の財政事情のためにできなかった…。という話しを聞いたことがあります。

    くろしおの方は比較的早期に381系に揃えられたようですが、北近畿の方はその後直流化改造、183系化され、振子制御を停止(撤去?)した381系1000番代をワンポイントリリーフに挟み、JRの新車こうのとりに置き換えられるまで長期にわたり活躍を見せていました。

    そして、1月の小説の舞台となった小レイアウト。こちらの画面が小さいのでよく見えないのですが、駅名や造り酒屋の看板を取り替え、車両も入れ変えると雰囲気がまた変わりますね。

    また本文の内容から脱線してしまいそうですので、このあたりで失礼します。今後とも宜しくお願い致します。木田英夫
    2022年08月16日 10:58
  • しなの7号

    木田 英夫様 こんばんは。
    ちょっと調べてみたら「くろしお」で使用された485系が381系に統一されたときの転用先の一つが新設された「北近畿」で、その後に直流化改造されたということのようです。国鉄末期以後は魔改造の車両が続出しましたが、「貫通路剥き出しの先頭車」はクハ480でしたね。その模型は製品化されていますが手元にありません。今回の展示では4両分のスペースが余ったので「くろしお」みたいということでこじつけたまでです。381系の改造車クモハ381やクロ381-0も同じ顔で、違和感があり安く上げたなと思いました。平べったい特急マークは、なんとも・・・でした。
    後年、「北近畿」で直流化改造されずに雷鳥用に再転出した国鉄色のクハ480を敦賀で目撃したことがあります。

    「側線との‘ゆかり’」ロケ用に作った小レイアウトの看板類は、撮影後に一部を除いて撤去して元の状態に戻しました。細かいところまでご覧いただきありがとうございました。
    2022年08月16日 20:43
  • やくも3号

    しなの7号様 こんばんは。
    この中では、車内でよく冷房が効いていたとしても、一番暑い(暑ぐるしい)印象があるのはキハ181です。
    轟音とともにホームに入線し、停車中も大音響のアイドリングとともに熱風をうけ、無音の客車とはずいぶん印象が異なります。
    また子どものころに、お盆の帰省で満員で立ちっぱなしだったこともあって、クールな印象がありません💦

    実際のところは、故障をしていない前提で、どの系列・どの形式の車両が一番冷房が効いたでしょうか。
    2022年09月18日 21:47
  • しなの7号

    やくも3号様 こんばんは。
    ホームで熱気を放つ気動車は電車に比べれば暑苦しいですね。その中でもキハ181など電源用発電エンジンを持った形式だと停車中でもがアイドリングにならず騒音を轟かせていましたから最悪だったでしょう。車内でも定員乗車が基本の特急では立ち客のいる状態だと冷房能力不足に陥るのではないでしょうか。
    遠くから見れば快適そうに走っていく特急ではありますが、実際に間近で見たり乗ったりされた実体験が有るか無いかによって印象は変わるものですし、その実体験によって、より正しい評価が可能になると思います。どんなことでも言えることですけど、見かけではわからないことはいくらでもありますね。

    冷房能力はどの車両でも設計上は定員に見合う装備をしているのでしょうが、換気設備や車両構造による機密の良しあしなど条件が違えば、同じ系列であっても形式ごとに差が出てくるのではないかと思います。また、進行方向・連結位置(前・中間・後)によって、さらには1車両の中でも前・中間・後によって温度差は発生します。それこそ、全部の車両にいろんな条件下で乗車した実体験がないと、どの車両がいちばん冷房効果が高いか正しい判断をすることは難しそうです。
    2022年09月19日 20:02

ブログ内ラベルリスト