【1480】 「新幹線」の看板

▼2006年1月 北陸本線敦賀駅前
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来年春に北陸新幹線の金沢~敦賀間が延長開業しますが、これは今から17年前の敦賀駅前にあった看板です。
看板に描かれた新幹線車両は、東海道・山陽新幹線みたいな塗り分けです。撮影時点では北陸新幹線は長野までが部分開業しており通称「長野行新幹線」となっていた時代ですから、E2系らしい塗装で描かれそうな気もしますが、JR西日本エリアである敦賀市民の新幹線のイメージは東海道・山陽新幹線であったのかもしれません。
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それにしても正面の形状は独特で、プロトタイプが思い浮かびません。

ついでですが、一番上の画像には、奥にも看板が写りこんでいました。拡大してみると「市民の足JR直流化を推進」と読めます。
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描かれている電車は、画像が小さくて不鮮明ですが223系っぽく見えます。しかし2扉で中央扉がありません。扉は両開に見えますが、車端部にあることから考えると戸袋となるべきスペースが足りなさそうで、2枚折戸でないと説明できないフシギな電車であります。考えてみれば、当時敦賀では馴染みがあったであろう419系が2扉折戸でしたから、そのイメージなのでしょうか?
ちなみに、その北陸本線の直流化はこの画像を撮影した年の秋に実現しています。

▼2004年3月 紀勢本線藤並駅裏(現東口)付近
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「藤並駅に特急停車を!」というメッセージはいいとして、なぜ300系新幹線なのでしょう?
撮影時点であれば283系電車が妥当な気がするのですが、「特急は速い、速いのは新幹線」であって、少なくとも西日本の一般人が真っ先にイメージする特急といえば、敦賀同様に「東海道山陽新幹線」ということなのでしょうか。
ところで現在の藤並駅は特急停車駅に昇格(一部の特急は通過)していますし、駅舎は立派な橋上駅に改築されているようですが、この看板を撮影したころは木造駅舎でした。
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そのとき、かつて分岐していた有田鉄道は廃止された後でしたが、有田鉄道の線路や掘立小屋のような切符売場はそのまま残り、件の看板の近くにはD51 1085が展示保存されていました。
(今は有田川町鉄道公園に移設)

▼2016年7月 京都市営地下鉄二条駅付近
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JR二条駅への乗換通路にあった「リニアを、京都へ。」の看板

リニア中央新幹線計画ルートは京都を通りません。京都市のオフィシャルサイトにはリニア中央新幹線を誘致する理由などが書かれています。同じ看板は京都市内に複数設置されているようです。どのような事業においても、誘致合戦や反対運動があるもので、このような看板が存在するのも自然なことだと思います。

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