グリコの定番商品ビスコの箱です。
赤箱のビスコは私が子どものころからあるクリームサンドビスケットでした。その長い年月の中で箱のデザインや表記は少しずつ変わっています。それをつぶさに調べていたわけではありませんが、スーパーに行くと必ず菓子売り場を覗いてくる私としては、その箱のデザインが変わったり、派生商品や新シリーズなどを発見すると、つい買ってしまうようなことがときどきあります。ビスコでは最近は阪神タイガース日本一記念商品がで発売されたそうですが、オンラインショップのみでの予約限定で、すでに完売とのことです。
今回と次回に分けて、私が以前集め、画像に残してあるビスコの空き箱画像を引っ張り出して箱絵や派生製品のことを書いてまいります。
まず、残している空き箱画像のなかから、オーソドックスなデザインのものを3枚並べてみます。
▲左から順に、製造時期が2008年ごろ、2021年ごろ、2023年の箱絵です。
すべて5枚×3パックの一般的なサイズの箱で、「ビスコ」のフォントと人物(ビスコ坊や)は同じですが、大きさや位置、デザインや付記されたメッセージに変化が見られます。特にビスケットの表現の違いが目立ち、時代とともに挟まれたクリームが強調されていくようです。
ビスコに限ったことではありませんが、食品のパッケージデザインは、些細なマイナーチェンジがときどきありますので、油断がなりません。たとえば上の画像中央の2021年の箱絵ですが、その4か月ほど前の製品では、右上にキャンペーン中であることを伝える水色の吹き出しが追加されていました。下の画像の左側がそれです。その右は上の画像中央の箱の再掲です。
ところで、赤箱ビスコの歴史を語るのに最適な商品を、2008年に旅先で立ち寄ったグリコオリジナル商品販売スポット「ぐりこ・や」で購入したことがありました。昔の箱を復刻した商品です。
▲左から順に昭和8年復刻版・昭和26年復刻版・昭和41年復刻版(購入時点2008年8月)
この復刻版3種と購入時点の一般商品がセット販売されていました。当たり前のことですが、復刻版の中身や箱のサイズは購入時点(2008年)の一般商品と同じです。
さすがに左の2つは私が生まれる前のデザインですから知りませんが、昭和41年復刻版にあるビスコ坊やには記憶があります。思いっきり殴られたのか?虫歯が腫れたのか?と思われるほど頬が異様に膨らんでいたビスコ坊や。グリコのオフィシャルサイトによると、この昭和41年復刻版の子は3代目で、現行商品は5代目になるのだそうです。
ところで「ぐりこ・や」で購入した復刻版セットを購入したとき付録で、グリコのシンボル「ゴールインマーク」の移り変わりがわかるシールがはいっていましたので、その画像も併せてご覧ください。
ところで、グリコのオフィシャルサイトから引用すると、
《酵母が入ったビスケットだから「酵母ビスケット」、略して「コービス」、前後入れ替えて「ビスコ」!
こうして、ビスコというは名前は誕生しました。
※現在のビスコは、「酵母」ではなく「乳酸菌」が入っています。》
ということなのだそうです。
ここまで最もよく見かける5枚×3パック(15枚)の一般的なサイズの箱の画像をご覧いただいていますが、ビスコには袋入りや缶入りも発売されています。私は箱入りに限定して購入していますが、この赤箱ビスコには以前は2枚×13パック(のちに12パック)が入った大きめの箱入りもありました。
▲左が2枚×13パック(26枚)入り・右が2枚×12パック(24枚)入り
画像にはありませんが、箱側面に記載されていた賞味期限から推定すると、2009年中に13枚から12枚に減量されたと思われます。画像でもわかるように、12枚入りになって箱の天地方向が少し短くなっています。
画像では5枚×3パック入りの一般的なサイズの箱との大きさの違いを表現できませんが、内容量が多い分だけ箱のサイズが大きく厚みもありました。展開した状態の箱はこんな感じです。
2枚×12パック(24枚)入りの箱で、2010年~11年の冬バージョンらしき箱を見つけたことがありました。それが下の画像です。▼
季節によってデザインを変えていた時代があったのでしょうか。この例以外に私は見たことがないのでわかりません。
今回は一般的な赤箱ビスコについて書きましたが、ほかにもビスコにはビスケット部分やクリーム部分が赤箱ビスコと違ったものが発売されていますので、次回に、そのバリエーションを見ていこうと思います。
この記事へのコメント
やくも3号
ビスコは自分の中では『幼児の食べ物』という印象を持っていたのですが、オフィスグリコの商品にもラインナップされていることを知り、年齢関係なく愛されている食品なんだなと気づきました。
外箱に男の子が写っているからそう思っていたのですが、ほかにもカワイ肝油ドロップやオリエンタルマースカレーのパッケージも同様の包装で、子どものころから強烈な印象があります。
しなの7号
おっしゃるように、今のビスコは幅広い年代が販売対象になっているように思います。この次の記事に予定している赤箱ビスコ以外のビスコ製品のラインナップを見ても、若い女性層を意識しているように思われます。60代のジジイはターゲットにはなっていないでしょうけれど、続々と新商品が湧き出てくる中、子どものころから半世紀以上続くロングセラー商品には、安心感みたいなものがあって、私のスーパー巡りを楽しくさせてくれます。
カワイ肝油ドロップやオリエンタルマースカレーに印刷されている子は実写?なので印象に残るのでしょうか。私は、今でも山崎パンの配送のトラックに描かれている女の子(スージーちゃん)も印象に残っています。