【1500】 中央西線名古屋口の211系を偲ぶ(2)

毎月1回、昨年までに中央西線名古屋口から去っていったJR東海211系5000番台のことを書いています。今月は沿線や駅で撮影した画像のうち、鉄道写真的にはどうかと思える、つまり説明を要するような画像?を中心に掲載します。

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2006年2月11日 中津川~美乃坂本間(上り線)
去り行く列車を後方から撮影した画像です。この画像は以前にもアップしたことがあります。撮り鉄が集合していますが、左端の人を除けば誰もこの列車に関心を示していないように思えます。私を含めて、このときのお目当ては、この画面のさらに右側にある下り線にやがて姿を現すはずのEF64-0の国鉄色重連貨物列車でした。下り列車なら試し撮りでファインダーを覗いたりするのでしょうが、まったく無視です。中央西線の211系とは、いつでもこういう存在だったわけで、私が撮影した211系が写っている画像ファイルの大多数も、何かのついでに撮影したにすぎません。最初から最後まであまり注目されない地味な電車だったと思います。

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2022年11月14日 神領~高蔵寺
誰が見ても中央西線で撮影したことがわかる場所ということで、以前にもこの場所で他車種の画像を掲載したことがあります。これがまったくの日常風景でした。これもお目当てだったEH200の貨物列車の直前に通過していった列車です。

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2023年2月9日 神領~高蔵寺
何かのついでに撮影するだけの211系でしたが、この場所(大垣戸公園)に限っては211系そのものがお目当てでした。もう315系が増殖してきた昨年の新作?画像です。現れるのは315系ばかりで、211系がなかなか来ません。手にコンデジをぶら下げて公園に一人佇むジジイは不審です。列車が来るたびに公衆トイレのほうにカメラを向けているのですから、ここでの撮影は公園に誰かいるときは避け、誰かが公園に遊びに来たらその場で退散するようにしていました。誰もいなくても周りは住宅地ですから、人の目は気になる場所でしたが211系がいなくなったので、トイレが315系仕様にならない限り、ここで列車の撮影をすることは二度とないでしょう。

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2008年5月6日 春日井
神領区の381系最終営業日の夜、回送で神領に戻ってくる381系を撮影に行ったとき、その直前にやってきた普通列車です。ステンレス無塗装の車体は夜でも車体に駅の照明が反射して明るく写りましたが、381系のほうはぜんぜん駄目でした。

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2010年8月7日 高蔵寺~定光寺
定光寺駅のホーム先端お手軽撮影ポイントです。名古屋を出て濃尾平野が尽きて最初のトンネルを出た瞬間で、定光寺を出るとすぐに愛知・岐阜県境になっている愛岐トンネルに入ります。

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2018年3月26日 美乃坂本
ここで見る211系と313系の混結編成にしても、今となっては歴史の1ページです。彼らはJR第一世代と第二世代と言えますが、211系のほうは湘南色の帯が国鉄の面影を残します。列車ごとに異なる普通列車や異系列の混結列車は中央西線では旧客時代からさまざまな組み合わせがあって、乗るとき見るとき違和感と楽しみの両方を味わってきましたが、ローカル列車が315系8両に統一されました。写っているホーム擁壁にしても、2度にわたって嵩上げされた非電化時代からの歴史を物語っています。

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2018年11月28日 高蔵寺~定光寺
この区間には、あまり見掛けなくなった琺瑯看板が残っていました。なんとか昭和の面影を残す看板と列車と絡めて撮れないかと思案し、電動車でなければ床下越しに見えることに気が付きました。湘南色の帯も昭和の名残ですから、ここは211系の出番でした。

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2018年11月28日 高蔵寺~定光寺 211系のサイドビュー

この記事へのコメント

  • NAO

    しなの7号様 こんにちは。
    東海道の211系がまさか三岐鉄道で次の職場を見出すとは思ってもみませんでした。
    富田を旅客営業再開して関西線に直通出来れば、は夢物語でしょうかね。
    2024年03月21日 16:57
  • しなの7号

    NAO様 こんばんは
    意外な再就職先が見つかりました。富田~四日市間乗入れ廃止から60年ほど経ちましたが、その復活を想像してしまいます。
    2024年03月21日 19:57

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