【1496】 2023年のスチール棚

我が家のNゲージ車両は、年々所有数が減少しています。1年前まで所有車両が段ボール箱9個に入っていましたが、あと少しJR世代の車両を中心に処分する予定なので、今後も所有し続ける予定の車両は段ボール箱7個に収まりそうです。その時点でNゲージ車両の戸籍的な表を作る予定にしています。 昨年2023年中には身の回りにいろいろあって、やりたかったことも消化不良のまま新年を迎えてしまいました。昨年中にスチール棚の雛壇部分に展示したNゲージ模型車両を入れ替えたのは2回だけでした。ミニレイアウト部分は随時入線車両が入れ替わりましたが、レイアウトそのものに手を加えることはありませんでした。今回は雛壇部分の内容に絞って、昨年の展示内容を振り返ってみます。 【2023年前半】 昨年前半には、上の画像のように、雛壇部分には特急を除く国電とJR東海の電車を並べてみました。左には6両編成・右には4両編成を組んだ状態にしました。 下の画像は、その左側部分です。上段から順に 313系8500番台3両+211系5000番台3両 103系ブルー6両(JR東海仕様冷房編成) 115系1000番台3両×2 (湘南色3両+JR東コカ・コーラ塗装3両) 165系3両×2 153系(155系MM’1ユニット混入)計6両 153系新快速色6両 475系3両×2 70形6両 80形6両 続いて右側部分です。上段から順に 211系0番台4両(国鉄中京色) 205系4両 113系2000番台4両 115…

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【1455】Nゲージ模型[中央西線の機関車]

◆KATO 2016-6 D51標準形(長野式集煙装置付)製品に中央西線仕様との文言はありませんが、メーカーさんのオフィシャルサイトには、「「中央西線」で貨物列車を牽引していた昭和40年代後半」の形態を製品化したとあり、付属の「選択式ナンバープレートは昭和48年頃の中津川機関区所属機を採用」とありますから、正真正銘の中央西線仕様です。 長野式集煙装置だけでなく炭水車にふた山に盛られた石炭の表現なども、中高生時代の全線電化直前の様子を蘇らせてくれています。 ◆ROUNDHOUSE 3023-5 EF64 1000 JR貨物広島更新色タイプ ◆KATO 3024-1 EF64 1000 JR貨物新更新色 ◆KATO 3024 EF64 1000一般色クーラー搭載車 3両のEF64 1000は、いずれもJR仕様車になっています。中央西線にEF64 1000が入ったのは2008年のことですから、自ずとそうなるわけですが、EF64 1000の走行範囲は広域に及び、とても中央西線独自の機関車とは言えません。しかし現時点で重連で日本石油輸送色のタキ1000を牽く編成を再現すれば中央西線の列車といってよかろうということで、この企画当初はKATO10‐825「タキ1000日本石油輸送色ENEOSエコマーク付8両セット」をこのEF64 1000のうち2両を重連にして牽かせて展示していました。ところが、このタキ1000のセットは郡山駅常備車を再現したもので、中央西線に運用されているタキ100…

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【1454】Nゲージ模型[中央西線の快速・普通列車]

◆MICROACE A-0441 103系JR東海スカイブルー冷房車7両セット「中央本線・名古屋の103系」とあるように、ご当地仕様です。神領区の特色である側面サボ受と助士席側ワイパーは印刷表現。JR仕様ですが、スカイブルーの国鉄色で、JR東海色になる前の状態です。国鉄時代には乗務で、JR時代には通勤でよく乗った電車でした。 JR東海時代の103系では字幕の使用がすでに始まっており、サボ受けはあるだけで使用されていませんでした。そのため付属のシールに板サボ表現がなく、字幕表現しかないのはよいとして、前面・側面とも「中央線」と「普通」しかないのは不親切。 説明書の画像でも「名古屋-高蔵寺」になっています。そもそもJR東海時代に103系の字幕に「中央線」はありませんでした。 よく写真で見かけるクハ・クモハの前面字幕部分に表示されていた「中央線」は、字幕でなくシールでした。それも国鉄時代に板サボの使用が廃止され前面の字幕が使用開始されたときに剥がされています。製品付属のシールはJR東海時代なら駅名が表示されているべきだと思いますが、この先スカイブルーでJR東海仕様の103系の模型が再発売される機会なんかないでしょう。 ◆TOMYTEC鉄道コレクション 国鉄70系中央西線4両セット多々ある70系走行線区のうちで、特別目立っていたとも思われない中央西線の模型セットが発売されたのは非常に珍しいことだと思います。その内容も半鋼製車と全金属車各2両が混ぜられ、鉄道コレクションという廉価版…

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【1453】Nゲージ模型[中央西線の急行列車]

◆KATO 10-1386 キハ91系急行「きそ」8両セット 中央西線の特急用キハ181系に先行して試作されたキハ91系です。中央西線では急行「しなの」で営業運転をしながら試用されました。キハ181系特急「しなの」デビュー後も急行「きそ」のうち1往復の運用があり、模型は、その「きそ」時代を再現しています。 キハ90 1のエンジン換装車キハ91 9の存在感が目立ちます。「きそ」から撤退した後は高山本線で「のりくら」に転用されましたので、付属するシールのうち、側面列車種別表示は「急行」「きそ」「のりくら」が、行先表示は「名古屋行」「松本行」「長野行」「高山行」があります。 ◆TOMIX 9192 JR EF64 0形電気機関車(66号機・ユーロライナー色)EF6466号機はユーロライナー登場時に塗装変更された機関車でした。当時の国鉄ではEF64-0番台の運用区間は主に中央東西線と篠ノ井線でした。製品名に「JR EF64 0形」とあるように、私の意図に反して国鉄仕様ではありません。 側面ナンバー上に白いJRマークが印刷されていますが、車体地色が青みのある明るいグレーなので目立たないのと、足回りは灰色塗装になる前の黒色、窓は白ゴムであり、十分に国鉄仕様に近いので購入に至りました。この製品は限定品であり、将来的に国鉄ユーロ色の66号機が製品化される可能性を考えると、買っておくべきとの判断でした。 ◆TOMIX 92029/92030 国鉄12-700系ユーロライナー基本セット/…

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【1452】Nゲージ模型[中央西線の特急列車]

部屋にあるスチール棚のひな壇に現在並べてある「中央西線が活躍の舞台だった車両セット製品」と中央西線と切っても切れないEF64とD51について、編成内容と模型製品ごとに4回に分けてコメントしてまいります。今回は特急列車編です。 ++++++++++++++++++++ ◆KATO 10-558 383系「ワイドビューしなの」6両基本セット基本編成6両セットで、下り方が非貫通パノラマ車(グリーン車)です。実車同様に模型でも6両・4両・2両ユニットを組み合わせることによって、いくつもの編成パターンが可能になっている製品ですが、同時購入した4両・2両セットは処分しましたので、手元に残るのは6両基本セットだけになりました。字幕は印刷済です。 現在、スチール棚ではこの編成順で展示しています。この編成は組み換えるわけにはいかないですが、今回は他のセットも含め、イレギュラーな編成にしたり、個人的なアレンジをすることなく、セット製品の取扱説明書にある編成表に忠実な編成順にして展示しました。383系は中央西線の看板列車ですが、JR東海管内では高山本線のキハ85系「ひだ」がHC85系への置き換えられつつあり、中央西線の383系電車も近い将来に新形式への世代交代の時を迎えることになるのでしょう。 ◆KATO 10-1248 381系<パノラマしなの>6両セット国鉄分割民営化後にサロ381を改造したパノラマグリーン車クロ381-10番台を連結した6両編成です。製品は床下が灰色成形で、末期まで在籍…

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【1451】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年10月[中央西線の列車]

例のスチール棚のひな壇には、夏場に冷房完備の特急列車を集合させていましたが、予想していたとおり眺めた瞬間に飽きてしまうので、秋の気配を感じるまえに、早々と車両の入れ替えをして、8月末あたりから定番の地元中央西線の列車群に入れ替えました。 内容はかつての「スチール棚の企画展」シリーズの繰り返しのようなものですが、今回は主に中央西線が活躍の舞台だった車両セット製品を中心にして、単品車両は中央西線と切っても切れないEF64とD51のみで構成しました。いつものように変則的な編成にアレンジするなどの個人的なひねりを加えることも避け、模型メーカーが推奨する編成にして、模型製品目線で展示し、書いていきます。 今回は、その展示内容の紹介です。次回以降4回に分けて「Nゲージ模型[中央西線の列車]」として、ここに展示した模型製品ごとにコメントさせていただきます。 棚の右側 上から順に KATO 10-558 383系「ワイドビューしなの」6両基本セット KATO 10-1248 381系<パノラマしなの>6両セット KATO 10-876 381系「しなの」9両セット KATO 10-1117 キハ181系初期形7両セット KATO 10-1386 キハ91系急行「きそ」8両セット TOMIX 9192 JR EF64 0形電気機関車(66号機・ユーロライナー色) +TOMIX 92029/92030 国鉄12-700系ユーロライナー基本セット/増結セット KATO 3042 EF64 0番…

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【1438】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年8月[特急列車]

先月「スチール棚の鉄道模型その後:2022年7月[昭和51~55年ごろの国鉄列車]」を3回に分けて連載しました。そのなかに展示した旅客列車の特急は皆無で、特急と言えるのは貨物列車2本だけでした。一般に特急は模型的視点に立てば単調な固定編成になりがちで編成組み換えのバラエティが少ないということで、ベタな内容になってしまいがちですし、個人的志向も特急崇拝者ではないので、「昭和51~55年ごろの国鉄列車」では、非冷房で一般受けしない車両が中心になったわけです。それでも個人的には、経験や思い出に由来していたので、自己満足の模型遊びとしてはけっこう気に入った展示内容でした。その「昭和51~55年ごろの国鉄列車」は、実は春から3ヵ月以上にわたって長く続いていまして、その間飽きることなく眺めていました。編成内の一部車両を取り換えるなどして、このまま年末まで続けてもいいくらいに思っていたのですが、連日猛暑日が続くようになると、実に暑苦しい展示内容だと思うようになりました。いちおう冷房編成は165系電車と58系気動車各1編成と客車に寝台車と郵便車各2両がありましたが、165系電車と58系気動車は、いずれも乗務員室では冷房が効かず暑い思いが蘇る列車ですし、寝台車と郵便車の冷房車は、荷扱時代に、乗務していた非冷房の荷物車から冷房エンジンの音をうるさいと思いながら聞いているだけの暑苦しい存在でした。 とにかく見ただけで暑苦しく思う展示内容を一掃しておこうという意図で、すべての車両を引っ込めて、今回は全車冷房された特…

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【1434】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年7月[昭和51~55年ごろの国鉄列車(電車気動車篇)]

前回の続きです。国鉄に就職して、荷物列車から始まり貨物列車に乗務していた昭和51~55年ごろに身近だった列車を、いつものように私の部屋のスチール棚にならべています。 中京地区中心で多少怪しく無理のある再現です。今回はそのうち旅客列車8編成について語ります。 画像上部から順に、展示の右側・中央部・左側です。キハ58系急行編成だけは、スペースの関係で他の電車気動車と離れて、棚の上の方の貨物列車の左方に展示しています。 《159系電車混色編成・20系気動車混色編成》53.10ダイヤ改正と時を同じくして国鉄の車体塗色及び標記基準規程が改正され、修学旅行用車両色と気動車一般色が廃止されました。修学旅行用電車は湘南色に、気動車一般色は首都圏色にそれぞれ変更されることになり、工場入場時に塗装が変わり、新旧塗装が混在する編成が出始めました。塗料の種類を減らし、塗装工程を簡素化するなど少しでも経費を節約して赤字額縮小をしなければならない国鉄のお家事情があるわけです。列車そのものの縮小削減やら営業面では運賃料金改訂があり、明らかに斜陽産業であることを思わせる時代になっていき、趣味的な面白さも下降線をたどってゆきました。 《165系電車混色編成》こちらは新快速色が混入した165系電車で、中央西線の急行電車をイメージしました。53.10ダイヤ改正以前は8両基本と4両付属の12両編成で、その時期に宮原区から転属してきた新快速色クハ165が混入したことがありました。中央西線の急行電車に新車はなく、すべて他…

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【1433】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年7月[昭和51~55年ごろの国鉄列車(客車篇)]

前回の続きです。国鉄に就職して、荷物列車・貨物列車に乗務していた昭和51~55年ごろに、乗務などで身近だった列車を、いつものように私の部屋のスチール棚にならべています。 中京地区中心で多少怪しく無理のある再現です。今回はこのころに乗務していた中央付近の荷物列車2本と旧客夜行急行列車について、その編成などを語ります。タイトルを「客車篇」としましたが、事実上は自分が乗務に関わった列車を再現した関係で荷物専用列車と荷物車併結客車列車になっています。 《EF61が牽く東海道本線の荷物専用列車(53.10ダイヤ改正直後)》 EF61は蒸気発生装置を装備し、旅客用にも使用できる電機でしたが、EF58に比べればその数は少なく大きくクローズアップされることが少ない機関車だったと思います。この時期の昭和54年初めまでの私は荷扱乗務員として東海道本線他の荷物車に乗務していました。仕事は指定された荷物車内の仕訳作業でしたので、仕事上で直接機関車との接点はありませんでしたが、乗務していた荷物専用列車のうち荷31列車と荷38列車の浜松以西ではEF61が牽引していました。 今回の編成は53.10ダイヤ改正時の荷38列車の、名古屋~浜松間の編成を再現してみました。 「荷38列車」(運転区間:東小倉~汐留) EF61 広島A1 マ ニ 天荷8  (百済)名古屋~汐留 マニ44 広荷202 広島~汐留 ワ キ 広荷204 下関~汐留 マ ニ 門荷2  東小倉~汐留 ワ キ 門荷201 東小倉~汐留 オ…

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【1432】 スチール棚の鉄道模型その後:2022年7月[昭和51~55年ごろの国鉄列車(貨物列車篇)]

手持ちのNゲージ模型を少しずつ処分しまして、手元に残ったのは国鉄の1970〜1980年代に中京圏で見たり乗ったりした車両が中心になりました。それは自分の中高生時代から国鉄在職時代ということになりますから当然と言えば当然で、いちばん鉄道に深く関係した時期に一致します。 それは国鉄の地位が凋落して消滅するまでの時期にも重なります。国鉄在来線は昭和50年代に入ると様変わりし始めていました。1975年(昭和50年)には山陽新幹線が博多まで開業し、翌1976年には蒸気機関車が動態保存機を除いて全廃されました。昭和50年のスト権ストでは組合側が敗北し、鉄道離れが進んでいたことが露呈する結果になりました。昭和51年には高率な運賃値上げが実施され、国鉄離れの加速と累積赤字の増加に拍車をかけ、国鉄に対する国民からの風当たりは厳しいものとなっていきつつありました。 そういう時代背景のもとで国鉄に就職した私は、昭和55年までは旅客列車の車掌への途上にあり、荷物列車の車内作業員を経て列車掛として貨物列車に乗務していました。今回はそういう時代に乗務していた列車や、通勤や撮影などで身近に乗ったり撮ったりした旅客車両をスチール棚にならべてみました。手持ち車両が限られているので再現内容は多少怪しく、無理がありますのでご容赦願います。 全体像はこのようになっていて、いつものように中京地区の列車が中心になっています。以下、棚の右側・中央・左側の順です。 最上段から順に DD51が牽く50000系貨車…

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【1392】 スチール棚の鉄道模型その後:2021年12月

スチール棚の模型展示スペースの現況です。 以前に、勝手に企画展と称して1つのテーマを持った顔ぶれにしていましたが、所有する模型車両の処分を進めた結果として、残ったのは主に自らが仕事で係わったり、乗客として乗った車両が中心になりました。しかし仕事でも乗客としても係わることがなかった車両でも、処分せずに残してあるものもあります。それらはそれなりに思うところがある車両たちということであり、いろんな理由で「乗ってみたかった車両たち」と言い換えると、当たらずも遠からずといったところでもあります。今回はそういった車両を中心に並べてみました。 展示線の最上段にある列車から下に向かって順にコメントしていきますが、大多数が以前に「スチール棚の企画展」でアップしたことがある車両群ですので、前に書いたことと重複することが多くなると思いますがご容赦ください。 *********************** 1段め右:DD16が牽く特大貨物シキ800  こういう列車は臨時なので予備勤務のときに乗務指定されるのですが、1年半の貨物列車乗務員(列車掛)時代には一度も乗務することがありませんでした。運搬物の条件によっては、大幹線東海道本線を時速45㎞で日中にそろそろと後続列車を待避しながら走ることもあるので、コキフ50000で飛ばしまくり揺れまくる高速貨物列車より勤務時間はしっかりあるし心身ともに楽な列車だったろうと思われます。 1段め左:パノラマエクスプレスアルプス  ジョイフルトレインには専務車…

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【1391】 私の鉄道模型遍歴18: Bトレインショーティー

最近Bトレインショーティーの機関車をNゲージ動力車化したことを書いたので、ついでながらBトレ車両を買う気になった動機と、Bトレ車両所有状況について書いておきます。 購入の動機は以前書いたトイレにあるミニレイアウトで走行させるためでした。そのミニレイアウトが置いてあるスペースは奥行が270㎜しかなく、そんな狭いスペースにエンドレスレイアウトを作るための急曲線のレールはレイアウト建設当時には市販されていませんでしたので、私はフレキシブルレールを無理やりR100程度に曲げて使用しました。その翌年あたり?に、バンダイからBトレインショーティ―が発売され、Nゲージ化して使用するためにB4サイズに収まるエンドレスを敷設可能なR100のレールも発売されました。これは新線建設用として購入しましたが、実は新線建設には及んでおらず今も未開封で保管中です。 ミニレイアウト建設当時に、その急曲線を問題なく走れるBトレ以外のNゲージ車両はTOMIX箱根登山電車を改造した怪しい私鉄車両とかMODEMOの路面電車など、ごく限られた私鉄小型車種だけでした。たとえショーティー版であっても、その小さなスペースに国鉄形車両が走れるのなら面白かろうと思ってBトレインショーティーに手を出したというわけです。 上の画像にあるレールセットとともに試しに購入したのはブラインド仕様車両のPart1を1個だったのですが、何が出るかわからない不確実性が嫌いでしたので、以後は購入対象にならず、ブラインド仕様のBトレ車両を買ったことは、この…

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【1390】 BトレDF50が牽くトミーNスケールの貨物列車

前々回、BトレのEF58とEF60をNゲージ動力車化したことを書きましたが、Bトレの機関車に牽かせるための客貨車を買ったことがない私には、牽かせるべきBトレの車両がありませんでした。その結果、EF58には無理を承知でNゲージスケールモデルの20系ナハフ2両を牽かせ、EF60にはトミーナインスケールのコム1と、最近のトミックス製品でコンテナ色のヨ5000にお供をさせましたが、不自然な編成であることは否めませんでした。 ところでトミーナインスケールというのは、それなりの年代のNゲージャーでないとわからないかもしれませんが、トミーが最初にNゲージに参入したころの初期ブランド名で、当初は日本型貨車7形式9種類がリリースされていました。バリエーションを見ると、発売された昭和40年代であってもそぐわないような古い形式が主流となっており、牽引機との組み合わせをよく考えないと時代錯誤な編成になりがちでした。それに今どきのNゲージ製品のレベルとは差がありすぎるため、私の模型鉄道での出番がこれまでほとんどなく、スチール棚の段ボール箱で冬眠していました。 このたびBトレ電機EF58・EF60のNゲージ動力化をしてから、もう1両、素組みしたまま長年放置しているBトレのDF50(茶色)の存在を思い出しました。NゲージスケールモデルのDF50(一般色)と並べてみました。 オモチャっぽさがありますが、一般色よりシブい外装は昭和30年代あたりの貨物列車に合致しそうです。似合う被牽引車両が見つからないBトレEF58・EF…

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【1389】 プラレールと16番B型機関車の走行試験

前回書いたように、余剰パーツを利用して模型いじりをした結果、遠い過去の自分に戻った心持ちになりました。そして長年放置していた機関車の模型が自分の意思どおりに動いてくれる気持ち良さも久しぶりに味わうことができました。鉄道模型に出会ってから半世紀あまり。その間に模型との付き合い方が変わったり、途中で幾度も横道にそれて疎遠になったりもしましたが、今になっても小学生時代と本質的に同じことをしていて、進歩のない自分に呆れていることも白状します。 今回はそうした勢いから、子供たちに買い与えたのちに我が家で昨年まで静かに眠っていたプラレールと、スチール棚に保管している16番B型機関車をひさしぶりに箱から取り出して走行させてみました。 EF58は国鉄の代表的な電気機関車であっただけに、模型や玩具の題材になることが多かったと思います。画像の右端がトミーのプラレールのEF58です。隣に置いた16番のEB58より一回り大きく見えます。私の手元にあるプラレール製品は、私が親となってから子供の幼少時に買い与えたものと、友人からいただいたものとがあります。私自身が幼少時に遊んでいたプラレールは、私の意思と関係なく早々に他人の手に渡ってしまいましたので、手元にはありません。プラレールのことは、【667】私の鉄道模型遍歴2:プラレールで、一度書いたことがあります。静かに眠っていたプラレールは、昨年から孫を預かったときにときどき稼働するようになっております。EF58とトワイライト色EF81を今でも走行可能な状態に整備してあ…

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【1388】 余剰パーツを利用した模型いじり

前回は、鉄コレ国鉄クモハ52などのNゲージ化工作をしたことに触れました。このことは、中途半端な状態で所有している鉄道模型をできるだけ手持ちの余剰パーツを有効活用して完全に近い状態にしておきたいと思ったことが動機です。このあとに手掛けたのは、バンダイのBトレインショーティーでNゲージ化未施工のままとなっていたEF58特急色とEF60特急色のNゲージ動力化でした。 使用した動力ユニットは、相当前にKATOチビ客車用(品番11-104)と間違えて買ってしまって未使用のまま手元に残っていたチビ凸用動力ユニット(品番11-103)です。(現在は走行性能が向上した新製品に移行し廃版) パンタグラフは、ジャンク箱に入っていたKATOのPS16パンタグラフ(廃棄した模型に使っていた古いもの)です。 我が家に在籍するBトレ電機はこの2両だけで、これらは2007年5月に名古屋の丸栄百貨店(現在は閉店)で行われた第4回鉄道模型展でのイベント限定品「ブルトレ牽引機特別セットEF58+EF60」として販売されたものです。私はそのころ、急曲線がある「トイレの中のミニレイアウト」で使用するために一時的にBトレに手を出していました。この特急色のBトレEF58は、私が小学生のときに買ったカツミの16番自由形EB58のイメージを伝えていましたので、買う気になったものです。しかし購入後に素組みした後は日の目を見ることなく、段ボール箱に入ったままスチール棚に収納されていました。 半世紀以上前に塗装済みキットを組んだ16番…

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【1387】 鉄コレ52系飯田線スカ色4両セットとスチール棚の現況

8~9年も前に購入したまま、長らく手を付けることなく放置して段ボール箱の中に眠っていたTOMYTEC鉄道コレクション「国鉄52系1次車飯田線(横須賀色)4両セット」「国鉄52系2次車飯田線(横須賀色)4両セット」を、先月になってNゲージ化改装したうえでスチール棚のひな壇に展示しましたので少し触れておきます。改装したと言っても、パンタグラフを金属製に交換し、カプラー・車輪をNゲージ用に取り換え、ウエイトを載せて補重しただけのことです。今では市場には車両はもちろんのこと、対応する動力ユニットも在庫切れのようですので、2編成とも現状は無動力です。しかし当面走らせることはないので無問題であります。 《2021.10.17追記》メーカーより「対応する動力ユニット(TM-17 動力ユニット20m級用B2)は2022年3月再生産」とのアナウンスあり(^^♪ この2つの4両セットは、どちらも先頭車と中間車がそれぞれ同じ形式2両ずつセットされていますが、同じ形式であっても各車の細かい違いが作り分けされていることに、このたびNゲージ化の工作をしていて初めて気が付き、「たかが鉄コレ、先頭車2両と中間車2両はそれぞれナンバーの印刷以外は同じ車体なのだろう」という認識を改めることになりました。その違いについて書いておきます。 はじめに「国鉄52系1次車飯田線(横須賀色)4両セット」から。 内容は「クモハ52001+サハ48021+サハ48024+クモハ52002」です。すべて狭窓で、紙箱には「32系サハ…

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【1386】 スチール棚の鉄道模型その後 : 2021年7月「国鉄ディーゼル列車」

2014年から2019年まで5年間にわたって「スチール棚の企画展」と題したシリーズ記事を不定期的に十数回連載してきましたが、それから2年ほど経過した現在のスチール棚の様子について書いておきます。 実車の世界では、今年に入ってからJR貨物愛知機関区のDD51が引退しましたので、今年5月からスチール棚のひな壇には国鉄型のディーゼル機関車が牽く列車を、例によって管理人の思い入れと怪しいアレンジが混ざり合った状態で並べ、国鉄時代を偲んでいます。余ったスペースには短編成のディーゼルカーを配置しました。 ◆下段の下段の小レイアウトには今回特に手を入れていないので記述を省略します。 主役であるディーゼル機関車は10両5形式で、これが現在の我が家にある国鉄型ディーゼル機関車のすべてです。所有車両のスリム化をはかった結果、以前にブログ上に登場したことがあるDD54とかJRでユーロ色に変更されたDD51 791などは手放しました。 上段から下へ順に 1 DD51 842お召機+お召列車1号編成5両 1右方(画面奥) キロハ25+キハ55+キハ55 2 DE10+コキ50000系6両 2右方(画面奥) キハ17+キハ16 3 DD51+旧型客車7両 3右方(画面奥) キハ35+キハ36 4 DD51 592ユーロ色+ユーロライナー7両 4右方(画面奥) キハ48 1500+キハ48 500 5 DF50+旧形客車8両(寝台車2両含む) 5右方(画面奥) キハ23 6 DD51+旧形…

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【995】 私の鉄道模型遍歴17: 1/50スケールの鉄道プラモ

「【747】私の鉄道模型遍歴16:国鉄在職中に買った16番の模型」の続きになります。その記事と同じ時期、すなわち稲沢鉄道寮に籍を置いた1980年ごろのことですから40年近く前のことになりますが、寮で何もすることがないときに作ろうと思って買ったプラモがありました。 アオシマの国鉄電気機関車、50分の1スケールEF58とEH10の箱です。 今書いている時点では40年前とまったく同じ箱絵のEF58プラモが発売されているみたいです。箱の仕様は変わっているようなので中身は同じなのかどうかわかりませんが、昭和の古い製品を一部改良したうえで再生産されているのでしょうか。 40年前に作った模型はすでに手元にはありませんが、この箱絵がお気に入りなので、箱だけは収納用として再利用しながら、今も保管しています。当時の値札も貼ったままです。 作った模型は長らく実家に飾っていましたが、大ぶりのパンタグラフまでプラ製なので、ちょっとしたことで引掛けたり車両自体を倒したりしたはずみに折れてしまいました。パンタのない状態になると見苦しいので実家の引き出しに入れたままでした。実家を引き払うときに欲しいという方にお譲りして、今は私の手元にはありませんが画像が残っています。 EH10です。パンタグラフのほかにも手すりが欠損しています。艶あり黒色で塗装したので、おもちゃっぽくなってしまいました。黄色のラインは製品に付属していた着色済の紙テープですから苦手なマスキングはしていません。50分の1という大きさでディスプレー用とい…

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【994】 「スチール棚の小レイアウト」に入線したお召し列車始末記

一昨年の夏に通称物置部屋に置いたスチール棚の一段を利用した「スチール棚の小レイアウト」に、先日お召し列車「DD51+御料車1号編成」が入線しました。 時は40年前の昭和54年5月、愛知県で行われた全国植樹祭に合わせて、植樹祭翌日に天皇皇后両陛下が、県内の地方事情ご視察の目的でお召し列車が名古屋から中央西線経由で入線したという想定のもとで、さらには模型の世界と実車の世界がごちゃごちゃになったフィクションであることを、あらかじめご承知おきください。 **************************** スチール棚の奥行は450㎜しかないため、レイアウトには超急カーブのT社ミニカーブレール(R177)を使用しています。そのため通過できる車両がかなり限られます。ここで通常使用してきたDLはDD16で、これまで本線用のDD51が入線したことはありませんでした。しかし、お召し列車の運転区間そのものが短く、名古屋から中央西線内をEF64、そのあと非電化区間のスチール棚線内をDD16にリレーという運用では、機関車の付替えに手間がかかります。そこで中央西線からスチール線内までDLで直行したいという国鉄側から意向があったのですが、中央西線内でDD16を使用するにはパワーと速度の関係で他の列車ダイヤに支障がでます。そこで、お召し列車牽引にはDD51を使いたいというわけですが、スチール棚線内のR177のカーブ通過が可能であるか不明でした。 もう一つ、御料車1号編成には3軸ボギー車を2両含みますが、3軸…

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【991】 スチール棚の企画展16: 気動車

この画像の上半分が企画展全景です。 所有する鉄道模型車両はこの数年でかなり減らしましたが、気動車は国鉄形国鉄色を中心に、かなり生き残りました。それだけ国鉄形気動車は特急用を除けば編成を組むのに制限が少なく、かつバラエティに富んでいて趣味的に面白い対象だということです。系列の違う形式の混結こそが気動車お面白さだと私は思ってはいますが、今回は所有する車種の許す範囲で、できるだけ整った編成に組んでみました。また、気動車はもともと短編成で運転できる形式が多いので、棚部分を左・中央・右と3つに分けて展示しました。 左側にはレールバスと短編成用の気動車を配置しましたいすみ鉄道 いすみ200’・わたらせ渓谷鐵道 わ89-100 真岡鐵道 モオカ63・名古屋鉄道 キハ20 長良川鉄道 ナガラ1・伊勢鉄道 イセ1 甘木鉄道 AR100・天竜浜名湖鉄道 TH1 樽見鉄道ハイモ180・ハイモ230-300・明知鉄道 アケチ1 有田鉄道ハイモ180・南部縦貫鉄道キハ10・国鉄キハ02・国鉄キハ01 国鉄キハ04・国鉄キハ07+キハ07 北陸鉄道キハ5201・JR東海キハ11+キハ11 JR東海キハ48-1500+キハ48-500 上の方はレールバスです。主に国鉄特定地方交通線転換第三セクター鉄道各社で見られましたが、今では、そのほとんどが次の世代の新型車種に主役の座を譲り渡しています。 その下はさらに前世代の顔ぶれが・・・ここまで時代を遡ると、国鉄の2軸レールバスのように現役時代を私が…

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